ヴァージル・アブローが死去、享年41歳
ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)のメンズアーティスティック・ディレクター、ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)が死去した。41歳だった。
ミラノ発ブランド、オフ-ホワイトのCEOでもあるヴァージルは、2019年に心臓のがんである心臓血管肉腫と診断され、闘病中だったものの、公表せずに仕事を続けることを望んでいたという。 ヴァージルのインスタグラムにはこう声明が掲載されている。「私たちの愛するヴァージル・アブロー、献身的な父、夫、息子、兄弟、友人だった彼が旅立ったことを深い悲しみと共にお知らせします。妻シャノン・アブロー、子供のロウ・アブローとグレイ・アブロー、妹エドウィナ・アブロー、両親のニーとユーニス・アブロー、そしてたくさんの親友や仕事仲間を残して逝きました。2年以上に渡りヴァージルは希少で悪性のがん種、心臓血管肉腫と勇敢に闘っていました」「2019年に診断されてから、プライベートで闘病することを選び、大変な治療を何回も受けながらもファッション、アート、文化をまたにかけた重要な仕事を指揮してきました」「そんな状況においても彼の労働倫理、無限の好奇心、楽観主義は全く揺らぐことがありませんでした。自身の作品作りに突き動かされ、人々のために門戸を開くことを使命とし、アート&デザインの分野での平等性への道を切り開いてきました。『僕のしていることは全て17歳の僕のためのこと』と彼はよく言っていました。アートの力を使い未来の世代にインスピレーションを与えられると強く信じていたのです」
そして、家族のプライバシーの尊重を懇願し、「皆さんの愛とサポートに感謝します。深い悲しみに暮れながらもヴァージルの人生を祝福している私たちにプライバシーの配慮をお願いします」とその声明は締めている。
建築家として修業後、自身が2012年に創立したブランド、オフ-ホワイト(Off-White)で一躍ストリートファッションのパイオニアに躍り出たヴァージルは、2009年にフェンディ(Fendi)でインターンの仕事を得たことでファッション界に入り、当時一緒に働いていたカニエ・ウェスト(Kanye West)とコラボレーションをしていたことでも知られている。
今回の訃報にファレル・ウィリアムスやマーク・ジェイコブス、リズ・アーメッド、BTSなどセレブリティが続々と追悼の言葉を寄せている。
また、12月1日(水)7:30(日本時間)にルイ・ヴィトンはヴァージルが手がけた最後のコレクションをマイアミにて公開する。
Photo: Bangshowbiz