Art / Post
マークレーは1970年代末、ターンテーブルとレコードを再生装置としてではなく物体や楽器として扱う「ターンテーブル奏者」の先駆者として世界的に注目を浴びた。その探求は音楽にとどまらず、90年代以降はパフォーマンスやコラージュ、インスタレーション、写真、ビデオにまで及び、アートとサウンドの領域を横断した活動を続けてきた。そして近年は、身近なものから生み出されるアコースティックな音に焦点を当てたプロジェクトを展開して話題を呼んでいる。
本イベント「Found in Odawara」では、マークレーと、5人の音楽家やパフォーマーらによるサウンドパフォーマンスが行われる。出演者は、マークレーと親睦の深い大友良英と巻上公一、日本におけるサウンドアートのパイオニアである鈴木昭男、そして、先鋭的な活動で知られる山川冬樹と山崎阿弥。マークレーは、小田原の地で見つけた“ありふれたもの”を用いて、5人の表現者たちと即興で音楽をつくり出す。
敷地全体が杉本博司の作品である江之浦測候所を舞台に繰り広げられる、至高のサウンド体験。チケット予約は10月29日(金)10:00から。ぜひお聴き逃しなく。
江之浦測候所でクリスチャン・ マークレーがパフォーマンス
江之浦測候所の光学硝子舞台 ©︎小田原文化財団
現代美術作家・杉本博司が設計を手がけた「小田原文化財団 江之浦測候所」にて、現代アーティストのクリスチャン・マークレーによるサウンドパフォーマンスが開催。2021年11月27日(土)、28日(日)の2日間で行われ、チケットの予約が10月29日(金)10:00からスタート。
神奈川県・小田原の美しい自然と融合する芸術文化施設「江之浦測候所」にて、現代アーティストを招聘して行われるアートプロジェクトが19年に始動。待望の第2弾として、クリスチャン・マークレーによるサウンドパフォーマンスが開催される。
クリスチャン・マークレー近影 Photo by The Daily Eye
江之浦測候所の光学硝子舞台と古代ローマ円形劇場写し観客席 ©︎小田原文化財団
※掲載情報は10月29日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。
小田原文化財団 現代アートプロジェクト vol.2 クリスチャン・マークレー「Found in Odawara」
開催日時/2021年11月27日(土)13:30〜16:30、28日(日)13:30〜16:30
チケット発売日/10月29日(金)10:00〜(先着申込制)
会場/小田原文化財団 江之浦測候所
住所/神奈川県小田原市江之浦362-1
料金/3300円(入館料を含む)
TEL/0465-42-9170
URL/www.odawara-af.com/(公式ウェブサイト、チケットの予約申し込み)
Text : Manami Abe