創業者ルイ・ヴィトン誕生200年。NIGO® 、藤本壮介、東信ら200人のオマージュ。 | Numero TOKYO
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創業者ルイ・ヴィトン誕生200年。NIGO® 、藤本壮介、東信ら200人のオマージュ。

(C)LOUIS VUITTON / KEITA SINYA
(C)LOUIS VUITTON / KEITA SINYA

2021年8月4日は、創業者ルイ・ヴィトンが誕生してから200年という記念すべき日。ルイ・ヴィトンへのオマージュをこめて、200名のビジョナリーによる、ウィンドウ・ディスプレイプロジェクト「200 LOUIS」が発表された。 それぞれのアーティストが、ルイ・ヴィトンのアイコニックなアイテム「トランク」をコンテナや真っ白なキャンバスに見立て、再解釈を加える。日本では全国のルイ・ヴィトンストアで展開され、9月24日(金)よりNIGO® 、建築家・藤本壮介、フラワーアーティスト・東信の展示が順次始まる。

(C)LOUIS VUITTON / KEITA SINYA
(C)LOUIS VUITTON / KEITA SINYA

世界各国のルイ・ヴィトンストアで展開される、ウインドウディスプレイ企画「200 LOUIS」には、3つのフォーマットがあり、日本に登場するのは「ダミエ・キューブ」。ダミエ・パターンのようにキューブが重ねられ、その中に、各作品のプリントが展示される。

(C)LOUIS VUITTON / KEITA SINYA
(C)LOUIS VUITTON / KEITA SINYA

なお、「ダミエ・キューブ」内の作品は1日に2回、入れ替えられ、それぞれのキューブから取り除かれた作品はプロジェクト終了後に、希望者にプレゼントされるとのこと。店舗によって作品の展示時間は異なる。


NIGO®/9月24日(金)展示予定

「まず、自分が日本人だということを考えました」とNIGO®はコメント。「メンズでコラボレーションを行った際、日本との結びつきのようなものをルイ・ヴィトンに感じ、特に古いものを見ると、昔のヨーロッパと日本のつながりのようなものがかたちになっている」と感じたという。そこで、日本をテーマに、包装紙でラッピングされて渡される和菓子をヒントに、「包み込む」というコンセプトで作品を作り上げた。見ているだけで、記憶に残る触感が蘇り、思わず触れたくなってしまう。


藤本壮介/9月29日(水)展示予定

建築家の藤本壮介は、自身の代表作でもある住宅「House N」からインスピレーションを受け、トランクをひとつの建築物として再構築。「まっ白の表面に、いくつか“開口部”を残すことで、シンプルでフラットな箱に奥行とボリューム感が生まれています。緻密に計算されたオブジェクトは、シンプルなボリュームをアイコンに変えるルイ・ヴィトンの高い能力をあますことなく伝えます」とコメント。白色のグラデーションでこんなにも奥行きが感じられるとは・・・!


東信/10月5日(火)展示予定

フラワーアーティスト、東信の作品は、よく見ると、種の袋がコラージュされている。サカタのタネ、タキイのタネと、パッケージの花たちが咲き乱れている。コンセプトは“種の旅”。「種子は風に乗り、鳥に運ばれ、国境を越え、時代を超えていきます。新たな芽吹きを意味する種はさまざまな方法で旅をし、いかに花が強く生きているかを私たちに考えさせます」という。たしかに種は、古来より最強のトラベラーかもしれない。
そして「あらゆる場面で花は必要とされていますが、花を愛する心を持つことで、私たちも何かが変わると信じています」とコメントしている。

(C)LOUIS VUITTON / KEITA SINYA
(C)LOUIS VUITTON / KEITA SINYA

世界中のルイ・ヴィトンでも、200人ものビジョナリーの作品が展示されている。画家、スケートボーダー、ダンサー、植物学者、航空エンジニア、占星術師、手袋職人、ドラァグクイーンなどから、そしてBTSまでも・・・。
ルイ・ヴィトンはさらに、各ビジョナリーを代表して、各1万ユーロ、合計200万ユーロを非営利団体に寄付するという。これらの非営利団体とは、若者や恵まれないコミュニティの人々が、芸術や創造性に触れられるための活動に重点を置いている団体とのこと。

ぜひ期間中に、いくつものルイ・ヴィトンストアを訪れ、作品を通じて、ヴィジョナリーたちからのメッセージを受け止めてほしい。

200 LOUIS
アーティスト・展示予定/NIGO®・2021年9月24日(金)  
藤本壮介・9月29日(水)
東信・10月5日(火)
場所/全国の一部のルイ・ヴィトンストア
※作品の展示時間は店舗により異なります。
URL/www.louisvuitton.com

ルイ・ヴィトン クライアントサービス
TEL/0120-00-1854

Text:Hiromi Mikuni

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