ユマ・サーマン、10代での中絶を告白。テキサス州の中絶禁止法を批判
ユマ・サーマン(Uma Thurman)が、中絶という過去の「最も暗い」秘密を告白した。
『キル・ビル』などで知られるユマは、妊娠6週間以降に中絶手術を受ける女性の手助けをした人を個人が訴えることを可能にし、レイプや近親相姦も例外としないテキサス州の中絶禁止法を批判した。当時10代後半だったユマが中絶の決断を下した理由は、安定した家庭環境を与えられないと感じたことだった説明している。 ユマはワシントン・ポスト紙の論評にこう綴っている。「私は15歳の時に女優デビューし、しばしば子供は私一人だけという環境で仕事をしていた。10代後半に、ずっと年上の男性の子供を誤って妊娠してしまった。当時私は家族から遠く離れスーツケース1つでヨーロッパで暮らしていて、新しい仕事が始まるところだった。どうしてよいか分からなかった。その赤ちゃんを育てたかったけど、無理に思えた」
家族に相談したユマは、最終的に中絶を決断したそうだが、当時「悲しみ」を経験したものの、そのことにより現在の自分があると考えているという。
元夫イーサン・ホークとの間に23歳と19歳の子供2人、そしてアーパッド・ブッソンとの間に9歳の子供がいるユマは、「この法律の影響を直ちに受ける弱い立場にある女性たちから論争の火を遠ざけることを願って」自らの経験をシェアすることにしたそうで、「今まで、これが最も暗い私の秘密だった。私は今51歳で、私の誇りと喜びである3人の子供を育てた自宅からこれを書いている」「トラウマ的経験や略奪的な賞金稼ぎに追われることを恐れているテキサス州の女性や少女達、また州が私達の身体の権利を奪ったことに憤慨する全ての女性たち、子宮があることで弱い立場に追いやられ、恥の対象となっている全ての人々、その全ての皆さんに私はこう言いたい。『あなたを見ています。勇気を持って。あなたは美しい。あなた方は私の娘たちを思わせる』と」と続けている。