有村架純、林遣都が安部公房「友達」に挑む。 | Numero TOKYO
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有村架純、林遣都が安部公房「友達」に挑む。

撮影:宮川舞子
撮影:宮川舞子

気鋭の劇作家・演出家の加藤拓也が有村架純、林遣都ら15名のキャストと共に取り組んだ「友達」が9月3日に幕を開けた。 「友達」は、ノーベル賞に最も近いと言われたこともある作家・劇作家・演出家の安部公房の作品。いわゆる不条理演劇と呼ばれるジャンルの作品をいくつも生み出している。

撮影:宮川舞子
撮影:宮川舞子
ある男(鈴木浩介)の日常に忍び寄る見知らぬ「9人家族」。祖母(浅野和之)、父母(山崎一・キムラ緑子)、3人兄弟(林遣都・岩男海史・大窪人衛)、3人姉妹(富山えり子・有村架純・伊原六花)から成る9人家族は、それぞれに親しげな笑みを浮かべ、口々に隣人愛を唱えながら、あっという間に男の部屋を占拠してしまう。助けを求める人々は、この異常な状況を理解しないどころか、どんどん「家族の論理」に加勢していく流れに。 「9人家族」の目的は何なのか。日常と非日常がないまぜになる中、男を待ち受けるのは悲劇なのか、救済なのか…。

撮影:宮川舞子
撮影:宮川舞子

演出を手掛ける加藤拓也は、10代から構成作家としての才能を発揮、20歳で「劇団た組」を立ち上げた注目の存在。脚本を執筆したドラマ『不甲斐ないこの感性を愛してる』、『俺のスカート、どこ行った?』、『死にたい夜にかぎって』等も人気を博した。

キャスト陣も有村架純、林遣都といった若い才能に鈴木浩介、浅野和之、山崎一、キムラ緑子、といった深い経験値をもった俳優がぶつかることで、どんな世界が広がるのか。

撮影:宮川舞子
撮影:宮川舞子

パンデミックや異常気象によって、非日常はいつでも、自分たちの隣にある、と認識してしまった今、平穏無事な世界で見る「友達」とは違ったものが見えてくるに違いない。

舞台『友達』
作/安部公房
演出・上演台本/加藤拓也
出演/鈴木浩介、浅野和之、山崎一、キムラ緑子、林遣都、岩男海史、大窪人衛、富山えり子
有村架純、伊原六花、西尾まり、内藤裕志、長友郁真、手塚祐介、鷲尾真知子

<東京公演>
会場/新国立劇場 小劇場
住所/東京都渋谷区本町1丁目1−1
公演日程/2021年 9月3日(金)~26日(日)

<大阪公演>
会場/サンケイホールブリーゼ
住所/大阪府大阪市北区梅田2丁目4−9 ブリーゼタワー7F
公演日程/2021年10月2日(土)~10日(日)

問い合わせ/シス・カンパニー TEL:03-5423-5906 (営業時間 平日11:00~19:00)
公演サイトURL/ https://www.siscompany.com/tomodachi/

Text: Reiko Nakamura

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