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スイス人写真家、フィリップ・フラニエールの個展が開催中

現在ヨーロッパで注目を集める写真家、フィリップ・フラニエールによる写真展「Balancing Act」が、東京・渋谷にあるRAYARD MIYASHITAPARK内のアートスペースSAIにて開催中。2つの代表的なシリーズより、パンデミック中につくられた最新作などが紹介される。

「Greppon」シリーズより Untitled, 2019
「Greppon」シリーズより Untitled, 2019

ロンドンとスイスを活動拠点とする、スイス人写真家のフィリップ・フラニエール。写真の美しさを多様なアプローチで示す作品群で、ヨーロッパを中心に多くの注目を集めている写真家だ。作品発表をするかたわら、コマーシャルフォトグラファーとして、エルメス(Hermès)やディオール(Dior)、カルティエ(Cartier)、フランス版『Numéro』への写真提供への写真提供や、美術学校で講師も務めている。

本展は、フラニエールの代表的な写真シリーズ「Greppon」と「Punctum」より、最新作で構成。作家自身で選び抜き、展示される「Greppon」は、過去5年間にスイスのワリスで撮影されたものだ。自然や高山の環境に結びついた神話を探究したいという思いから生まれたシリーズで、高齢化する田舎の山村地帯を見つめると同時に、都会ならではの圧迫された閉塞感から逃れたいという願いも込められている。

「Greppon」シリーズより Untitled, 2018
「Greppon」シリーズより Untitled, 2018

また「Punctum」シリーズは、拾ったものを使って、謎めいた環境の中で物が無重力状態で浮かんでいるような神秘的なイメージをつくり出した、形而上学を探求する実験的なシリーズだ。被写体には記念碑的な意味が込められており、正確な位置に配置したり、慎重に照明を当てたりすることで、彫刻のような性質を帯び、被写体に対する新しいイメージも与えてくれるという。

「Punctum」シリーズより Untitled, 2020
「Punctum」シリーズより Untitled, 2020

「Punctum」シリーズは、コロナ禍によるロックダウン時に、自身のスタジオでつくられたものだという。パンデミックへの対応ともいえる本シリーズは、エディション付ポスターとして販売されるほか、シリーズに合わせたZINEも用意される。こちらも合わせてお見逃しなく。

 ※掲載情報は7月27日時点のものです。
 開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

フィリップ・フラニエール 写真展 「Balancing Act」
会期/: 2021年7月30日(金)~8月22日(日)
会場/SAI
住所/東京都渋谷区神宮前 6-20-10 RAYARD MIYASHITA PARK South 3F
時間/: 11:00〜20:00※緊急事態宣言発令にあたって営業時間変更の可能性あり
休館日/月曜日(祝日の場合は翌火曜日)、8月1日(日・全館休館日)
TEL/03-6712-5706
URL/www.saiart.jp/

Text:Akane Naniwa

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