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「GENKYO 横尾忠則」展@東京都現代美術館

『T+Y 自画像』2018年 個人蔵 
『T+Y 自画像』2018年 個人蔵 

日本アート界のレジェンド、横尾忠則。もはや語ることさえ難しかった膨大な表現宇宙を一望する、過去最大規模の展覧会が東京で開幕。めくるめくイメージの「GENKYO」で、私たちは何を目撃するのだろう。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2021年9月号掲載)

『暗夜光路 赤い闇から』2001年 東京都現代美術館
『暗夜光路 赤い闇から』2001年 東京都現代美術館

『高い買物』2020年 作家蔵
『高い買物』2020年 作家蔵

横尾忠則、1936年生まれ。そのレジェンドたる所以(ゆえん)を、ここに列挙してみよう。50年代にグラフィックデザイナーとして活動を開始、60~70年代には寺山修司率いる劇団「天井棧敷」のポスター、大島渚監督の映画『新宿泥棒日記』主演、大阪万博せんい館パビリオンの建築デザインなど多才ぶりを発揮。81年に突如「画家宣言」。以後、滝の絵はがきを収集しつつ描いた『滝』や三叉路の情景を描く『Y字路』シリーズなど、モチーフを反復・刷新しながら日々、膨大な作品を制作。その表現宇宙はもはや広大無辺、全貌を捉える術(すべ)はない。

『Wの惑星』2005年 作家蔵
『Wの惑星』2005年 作家蔵

『トイレットペーパーと女』2017年 作家蔵(横尾忠則現代美術館寄託)
『トイレットペーパーと女』2017年 作家蔵(横尾忠則現代美術館寄託)

そう思っていただけに、一報を聞いて驚いた。なんと、御大自ら総監修を務めた過去最大規模の横尾展が開かれるという。題して「GENKYO」――その心は、すべての人間の魂の故郷「原郷」から汲み上げた、豊かで奔放なイメージの世界「幻境」。出展作品は初期のグラフィックワークから、空間を埋め尽くす『滝のインスタレーション』、コロナ禍中の2020~21年に制作された新作絵画、Twitterとブログで発信を続ける「WITH CORONA」シリーズまで500点以上。現実と幻想、生と死……森羅万象が渦巻く横尾忠則の銀河系、その全貌を巡る超常体験があなたを待っている。

横尾忠則近影(角南範子撮影 2020年)
横尾忠則近影(角南範子撮影 2020年)

「GENKYO 横尾忠則[原郷から幻境へ、そして現況は?]」 
今年1~4月に愛知県美術館で開催された展示構成を、横尾忠則自身の総監修のもとに見直し。作品の半数以上を入れ替えるなど、規模・内容ともにスケールアップして開催する。

会期/7月17日(土)~10月17日(日)
会場/東京都現代美術館
住所/東京都江東区三好4-1-1
Tel/050-5541-8600(ハローダイヤル)
https://genkyo-tadanoriyokoo.exhibit.jp/
※最新情報は上記サイトを参照のこと。

Edit & Text : Keita Fukasawa

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