大阪・船場地区を舞台にアートプロジェクトが始動!
大阪の中心である船場地区をアートでアップデートし、国内外に向け一大アートサイトとしてリブランディングを試みる「船場アートサイトプロジェクト」。その第一弾となる展覧会やカンファレンスが開催だ。今注目の現代アートチームの動きを要チェック!
かねてより商都大阪を支えてきた、船場地区。2025年開催予定の「大阪・関西万博」に向けて大阪がドラスティックな変化の時を迎えている中、「船場アートサイトプロジェクト」が始動した。船場地区をアートでアップデートし、国内外に向け一大アートサイトとしてリブランディングを試みるという。
その第一弾となるのが、1970年の大阪万博の前年に竣工した「船場エクセルビル※(旧)船場合同ビル」を舞台に、美術展覧会や、関連カンファレンスなどを行う複合的な現代美術イベントだ
1つ目は、大阪由来の企業人であり、現代美術コレクターとしても知られる大林剛郎自身のコレクションを公開。「“CONTRAST = Light and Shadow” 大林コレクションから日本の現代写真」と題して、森村泰昌、杉本博司、畠山直哉、野口里佳、松江泰治、宮本隆司など、大阪にゆかりのあるアーティストや、日本を代表するアーティストの写真作品を展示する。
また、「アウラ現代藝術振興財団」のコレクション展も開催だ。「水の越境者(ゾーミ)たち -メコン地域の現代アート-」というタイトルの本展は、アジア地域の国際展出展経験のある若手アーティストを中心としたグループ展だ。大阪船場とインドシナ半島の「水」を起点に、大阪とアジアの人々に通底する共通項を発見し、大阪/アジアからグローバリゼーションや資本主義のあり方を再提示する試みだ。
第55回ヴェネチア・ビエンナーレ出展アーティストであるアリン・ルンジャーンやシンガポール・ビエンナーレ、バンコク・アート・ビエンナーレ等の国際展出展アーティストのクゥワイ・サムナンなど著名なアーティストのほか、今回が日本初公開となる国際展出展常連組を中心とした合計10名のアーティスト/アートコレクティブを紹介する。
さらに、大阪にゆかりのあるアーティスト郡裕美、友井隆之、永井英男らの作品もビル内にて公開だ。新たに始動した現代アートチームの動きに、ぜひ注目を!
※掲載情報は7月24日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。
「船場アートサイトプロジェクト Vol.01」
会期/2021年7月17日(土)~9月5日(日) ※会期延長
※金・土・日・祝日・振替休日のみ開館
会場/船場エクセルビル2~5階
住所/大阪府大阪市中央区久太郎町3丁目2-11
料金/1000円 ※事前予約制
時間/金16:00~19:00、土・日、祝日/振替休日(7月22日、7月23日、8月8日、8月9日)13:00~19:00 ※最終来場時間は各開館時間の30分前まで
URL/www.semba-art.site/
Text:Akane Naniwa