戦後から現在までの日本のファッションを紐解く展覧会 @国立新美術館 | Numero TOKYO
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戦後から現在までの日本のファッションを紐解く展覧会 @国立新美術館

戦中戦後の国民服やもんぺの時代、日本人ファッションデザイナーによる国際的な活躍、世界に広がるKawaiiカルチャー、サスティナブルな近未来まで、世界に誇る日本のファッション文化のすべてを見せる「ファッション イン ジャパン 1945-2020 —流行と社会」が、東京・六本木の国立新美術館にて開催中だ。

鋤田正義/Kansai Yamamoto×デヴィッド・ボウイ/1973年
鋤田正義/Kansai Yamamoto×デヴィッド・ボウイ/1973年
もんぺ、アイビールック、DCブランド、渋谷系、森ガール、ゴスロリ……。近代以降に和装から洋装に変わり、時代に左右されながらも、独自の流行を生み出し、発展してきた日本のファッション。中でも、1970年代以降に生み出されてきた日本の装いの文化は、その独自性により世界から注目を集めてきた。 本展は、そうした豊かな表現を生むきっかけとなった、明治期以降の社会状況や流行といった現象を発端に、戦後から現在に至るまでの日本のファッションを紹介する展覧会だ。
銀座、女性たち/1935年/東京都写真美術館 撮影:師岡宏次 
銀座、女性たち/1935年/東京都写真美術館 撮影:師岡宏次 
『それいゆ』第31号 表紙/1954年/ひまわり社発行、表紙画:中原淳一/国立新美術館/©JUNICHI NAKAHARA/ HIMAWARIYA 
『それいゆ』第31号 表紙/1954年/ひまわり社発行、表紙画:中原淳一/国立新美術館/©JUNICHI NAKAHARA/ HIMAWARIYA 

衣服を見せるだけでなく、写真や雑誌、映像といった豊富な資料とともに紹介される。流行の発信者と衣服をまとう私たち、そしてその両者をつなぐメディア、それぞれの軸から各時代のファッションを社会現象とともに紐解いていくという。さらに、新型コロナウイルスが世界的に流行し、未曾有の事態に直面している今、日本のファッションが未来に示すこととは。さまざまな観点から、日本のファッションの今と過去、そして未来を考える。会期は9月6日(月)まで。

『FRUiTS』8月号No.13 表紙/1998年/ストリート編集室発行/個人蔵
『FRUiTS』8月号No.13 表紙/1998年/ストリート編集室発行/個人蔵

Mame Kurogouchi/ジャケット、ニット、スカート、ソックス、バッグ、シューズ/2020年秋冬/Mame Kurogouchi
Mame Kurogouchi/ジャケット、ニット、スカート、ソックス、バッグ、シューズ/2020年秋冬/Mame Kurogouchi

※掲載情報は6月10日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

「ファッション イン ジャパン 1945-2020 —流行と社会」
会期/2021年6月9日(水)~9月6日(月)
会場/国立新美術館
住所/東京都港区六本木7-22-2
開館時間/10:00~18:00※毎週金・土曜日は20:00まで。※入場は閉館の30分前まで。※開館時間は変更になる場合あり。
料金/一般1,700円、大学生1,200円、高校生800円 ※事前予約制。
TEL/03-5777-8600(ハローダイヤル)
URL/fij2020.jp

Text:Akane Naniwa

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