ノエル・ギャラガー、『ワンダーウォール』は未完成
ノエル・ギャラガー(Noel Gallagher)は、『ワンダーウォール』は未完成のままだと明かしている。
オアシスの元ギタリスト兼ボーカリストのノエルは、1995年にリリースされた同ヒットシングルの衰えることない人気に困惑しているそうで、同バンドの代表曲と捉えられているのが残念なのだという。 モジョ誌最新号でノエルは、同曲がストリーム10億回を突破した最初の90年代の曲である理由は何だと思うか尋ねられ、「全く分からない。信じられないよ」「『ワンダーウォール』は未完成だから、僕は気に入ってない曲の一つだ。時間をどうにか戻せるものなら、名刺代わりとして他の曲を選んでいるだろうね。おそらく『サム・マイト・セイ』かな」と答えた。 また、同バンドの2枚目のアルバム『モーニング・グローリー』に含まれているどの曲もそんなに好きではないそうだ。「『モーニング・グローリー』の収録曲はどれも好きじゃない。デモを行わなかった唯一のアルバムだよ」「ツアー中に書いてて、スタジオに戻ったら曲を終わらせるつもりだったんだ。でも、そんな機会がなかった」「『キャスト・ノー・シャドー』は半分書きかけ。『ワンダーウォール』や『モーニング・グローリー』も」
ソングライターとして最も実を結んだ90年代、曲を書くのにドラッグを使う必要はなかったものの、それは自分自身を疑うのを止めるのには役立ったとノエルは当時を振り返る。
一方、90年代後半に手掛けた作品は、全力を尽くすことをしなかったため、悔いが残っているそうで「気に入ってない曲のいくつかは、『ビィ・ヒア・ナウ』から『スタンディング・オン・ザ・ショルダー・オブ・ジャイアンツ』までのアルバムからのもので、真剣に取り組む時が来たと思っていた」「名声やドラック、ドラッグから醒めた状態、ドラックに溺れてしまった人々について書き始めた。メロディーから見放されたよ」「今『ビィ・ヒア・ナウ』を聞くと、もったいないことをしたといつも思う」「世界中で最も有名なバンドの唯一のソングライターになれる人はそんなに多くないし、これが世界への自分のメッセージになるのに、僕は『まあ、これでいいや』って感じだったんだ」「でも、それでバンドが台無しになることはなかった。ただ、低い軌道へ送っただけだ。これら全部が人格形成さ」と語った。