注目の“NFTアート” ライゾマティクスが新作発表 | Numero TOKYO
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注目の“NFTアート” ライゾマティクスが新作発表

Rhizomatiks 005 "Rhizome - 03"
Rhizomatiks 005 "Rhizome - 03"

日本を代表するクリエイティブ集団「rhizomatiks(ライゾマティクス)」が、独自に立ち上げたオンラインプラットフォームNFT Experimentにて、今注目のNFTアートを次々に公開。最新作を2021年5月21(金)にリリースする。

Rhizomatiks 006 "Rhizome - 04"
Rhizomatiks 006 "Rhizome - 04"

2006年の設立以来、常に人とテクノロジーの関係を探求し、システムや仕組みから多様なアート作品を世界中に発信してきたライゾマティクス。今年3月からは、東京都現代美術館で大規模個展「ライゾマティクス_マルティプレックス」(※1)を開催中だったが、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う緊急事態宣言により、4月25日以降休止の状況が続いている。

(※1)関連記事
Numero.jp/ライゾマティクスの個展が東京都現代美術館で開催
※東京都の緊急事態宣言で休館中(5月19日現在)

このような状況を乗り越えてクリエイションを続けるべく、NFTアートの最新作5点をリリース。「NFT」は、Non-fungible token(代替不可能な暗号資産)の略称で、ブロックチェーン技術などを基盤とするデジタルトークンのことを指す。デジタルアート作品をNFTに変換したものをCryptoArt(クリプトアート)またはNFTアートと呼び、今年2〜3 月に行われたクリスティーズ・ニューヨークのオークションでアメリカのデジタルアーティスト・BeepleによるNFTアート作品『Everydays: The First 5000 Days』が約75億円で落札されるなど、世界的に大きな話題を呼んでいる。

最新作は、ライゾマティクスが保有する15年間分のソースコードから、関数名や変数名などの単語をベクトル化し3次元にマッピングしたデータを用いて生成された映像。根(リゾーム)が地中を自在に伸び広がり、さまざまな領域に生成の拠点を形成するかのごとく、非中央集権的に多様かつ多彩な表現を追求してきたライゾマティクスの活動の形跡をこの映像から読み取ることができる。

今後も順次、NFTアートの新作をリリースしていくというライゾマティクス。最前線の試みに、どうぞご注目を!

※掲載情報は5月18日時点のものです。
最新情報は公式サイトをご確認ください。

「Rhizome_6〜Rhizome_10」
公開/2021年5月21日(金)昼過ぎより
URL/NFT Experiment

トークイベントStaying Tokyo「CryptoArt vol.2」
日時/5月21日(金)20:00〜
URL/https://www.twitch.tv/rhizomatiks
真鍋大度がスペシャルゲストを迎え、NFTとCryptoArtについてトークイベントを開催。今回のリリース作品から1点をチャリティーオークションに出品する。

Text : Akiko Kinoshita

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