ポルーニンに降りてくるもの『セルゲイ・ポルーニン SACRÉ「春の祭典」・ラスプーチン』
世界中にファンを持つトップダンサー、セルゲイ・ポルーニンの日本単独公演がついに実現する。ダンスの世界でのみならず『オリエント急行殺人事件』や『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』など、映画界にも活動の幅を広げてきたポルーニン。ルドルフ・ヌレエフの再来とも言われる世界屈指のバレエダンサーであるポルーニンが今回見せてくれるのは3つの作品だ。
『Fraudulent Smile~偽りの微笑み~』は、“なぜ善人が悪行を働くのか?”をテーマに振付師ロス・フレディ・レイの視点から描く。7人のダンサーを通して、人がどんなに簡単に悪の道に誘惑されるのかを観客は目の当たりにしていく。
『Fraudulent Smile~偽りの微笑み~』との二本立て公演となるのは『Paradox & Sacré~パラドックス & サクレ~』。ロシアの伝説的ダンサー、ヴァーツラフ・ニジンスキーの代表作『春の祭典』を解釈、ニジンスキーの“ビジョンと狂気”をテーマに『ペトルーシュカ』や『牧神の午後』といったニジンスキーの代表作にインスパイアされた作品となっている。
19世紀後半~20世紀初頭のロシアに暗躍した“狂僧”をタイトルにした『ラスプーチン』は、セルゲイ・ポルーニンの代表作との呼び声も高い作品。チェス盤のように白と黒で彩られたステージ上で、聖職者と俗物という二面性を持った男を蠱惑的に演じていく。
時に重力などこの世に無いような動きを見せ、怪しさや不気味さ、強欲さといった人間の奥底に潜んだ感情を体現してくるセルゲイ・ポルーニンを『Paradox&SACRÉ 』と『ラスプーチン』の振付を手掛けた振付家・大石裕香はこう評している。
「世界のトップバレエダンサーであるセルゲイですが、実際会ってみると普段はとてもシャイで純粋でおごらない 好青年です。そんな彼がひとたびダンスのことになると、とてつもない集中力を発揮します。そんな時はまるで何かに乗り移られているような動きをすることが多々あり、そのたびに『これが天才というものか』と実感します」
天才的な俳優やダンサーといった表現者は、時としてその体に何者かを宿したように見えるものだ。今回、ポルーニンの肉体に降りてくる者はいったい何者なのか。ぜひ、この目で確認したい。
ダンス『セルゲイ・ポルーニン SACRÉ「春の祭典」・ラスプーチン』
出演/SACRÉ「春の祭典」:セルゲイ・ポルーニン、ヨハン・コボー 他
ラスプーチン:セルゲイ・ポルーニン、アレクセイ・リュビモフ、ヨハン・コボー、エレーナ・イリニフ、 ドミトリー・ゴステフ
振付/偽りの微笑み:ロス・フレディ・レイ
パラドックス &サクレ:大石裕香
ラスプーチン:大石裕香
公演日時/2021年6月1日(火)~6日(日)※全8回
6月1日(火) SACRÉ「春の祭典」開場 17:45/開演 18:30
6月2日(水) SACRÉ「春の祭典」 開場 12:15/開演 13:00
6月2日(水) SACRÉ「春の祭典」 開場 17:45/開演 18:30
6月3日(木) SACRÉ「春の祭典」 開場 12:15/開演 13:00
6月4日(金) ラスプーチン 開場 17:45/開演 18:30
6月5日(土) ラスプーチン 開場 12:15/開演 13:00
6月5日(土) ラスプーチン 開場 17:45/開演 18:30
6月6日(日) ラスプーチン 開場 12:15/開演 13:00
会場/東京国際フォーラム ホール C(東京都千代田区丸の内 3-5-1)
料金/プレミアムシート35,000円(税込)、SS席25,000円(税込)、S席15,000円(税込)、A席12,000円(税込)、B席9,000円(税込)、C席6,000 円(税込)
※チケット詳細は公式HP参照 https://sergei-polunin.srptokyo.com/
※未就学児入場不可
【感染症対策】公演の開催にあたり、政府および東京都の定める「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」に則って公演を実施致します。
今後の対策に関しまして、感染拡大状況により方針および対策を変更させていただく際は随時公式ホームページ にてお知らせいたしますので、チケットご購入前やご来場前に必ずご確認頂きますようお願い申し上げます。
チケット一般発売日/2021年5月8日(土)11:00~
公式 HP/https://sergei-polunin.srptokyo.com/
主催/サンライズプロモーション東京
招聘/制作/サンライズプロモーション東京
企画/Polunin Ink
協力/DANCE WEST
お問い合わせ/サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日 12:00~15:00)
Text: Reiko Nakamura