建築家・青木淳の思考にふれるエキシビジョン、ロロ・ピアーナ銀座店にて | Numero TOKYO
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建築家・青木淳の思考にふれるエキシビジョン、ロロ・ピアーナ銀座店にて

2020年6月、銀座中央通りにイタリアン・ラグジュアリーブランド「ロロ・ピアーナ(Loro Piana)」旗艦店がオープンした。建築家・青木淳による繊細で印象的なファサードが、銀座の街並みで存在感を放っている。この美しい建築が生み出された過程を体感できるエキシビジョン「⻘木淳展 –The Touch Of Architecture」が2021年4月16日(金)から5月9日(日)まで開催されている。

空にむかってふわりとのびる、細く長いファサード。まるでファブリックが風になびいているようにも見える。ロロ・ピアーナのアイコニックな「クンメルカラー」のグラデーションで色付けされ、ミラー張りのスチールプレートが細やかなテクスチャーを描きだしている。硬質なビルのはずなのに、思わずなめらかな肌触りをイメージしてしまう。 この「ロロ・ピアーナ銀座店」を手掛けた建築家・青木淳は、メゾンが誇る最高品質のファブリックの手触りから、インスピレーションを得たという。 「製品に触れてまず印象的だったのは、ビキューナやベビー・カシミヤといった貴重な素材の感触。非常に滑らかで、素肌にふれてもチクチクしない、これまで体験したことのないものでした。温かみがあるのだけどシャープで、視覚的に表現するならば光沢に近いと思いました。ブランドカラーであるクンメルも、レンガ色なので温かく重みがあるのだけれど、生地に触れるとツルっとしています。本来共存しそうにない要素が、ロロ・ピアーナでは共存し得るのです。」と語っている。 本エキシビジョンでは、この最初の印象から、青木が建築として形にしていくプロセスを体験することができる。

会場はロロ・ピアーナ銀座店の4階。通常はVIPルームとして使用される特別なスペースを一般公開して開催される。

まるでリビングのような雰囲気の会場では、ロロ・ピアーナのカシミアのソファーに座って、薄いファブリックを重ねたスクリーンに投影された、銀座店が誕生するまでの軌跡とブランドのストーリーをゆったりと見ることができる。

細部にいたるまで美しさを追求したロロ・ピアーナ銀座店で、メゾンのエッセンスを感じながら、青木淳のクリエイションを体験してほしい。

青木淳展-The Touch Of Architecture
場所/ロロ・ピアーナ 銀座店
住所/東京都中央区銀座3-5-8
開催日程/2021年4月16日(金)~5月9日(日)
※4月24日(土)、25日(日)は、イベント開催のため15:00~20:00までクローズ。
営業時間/11:00~20:00(最終入場19:30)

ロロ・ピアーナ 銀座店
TEL/03-5579-5181
URL/jp.loropiana.com/ja/Ginza-Aoki-Exhibition

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