森山大道と開発好明の作品を 新宿ミラノ座跡地&Webで展示 | Numero TOKYO
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森山大道と開発好明の作品を 新宿ミラノ座跡地&Webで展示

森山大道の写真作品群『SHINJUKU』
森山大道の写真作品群『SHINJUKU』

写真家・森山大道の写真と、アーティスト・開発好明による『新世紀エヴァンゲリオン』を題材にしたアートウォールが、東京・歌舞伎町の新宿ミラノ座跡地に屋外展示されている。特設Webサイトとあわせ、2022年初夏頃まで展開予定。

  映画館・新宿ミラノ座の跡地で展開する「新宿アートウォールプロジェクト」で、森山大道の作品群『SHINJUKU』が現在展示されている。これは、新宿ミラノ座の跡地工事現場の全長280メートルにおよぶ仮囲いを活用したアートプロジェクトで、2019年12月から段階的にアーティスト・開発好明の作品が展開されており、森山の作品によって、「再生/新生」をテーマにしたアートウォール全面が完成した形となる。 森山の展示作品は、写真集『新宿』や『ニュー新宿』などから選りすぐったものを中心に、未発表作を含む計29点を展示。4月30日に公開予定のドキュメンタリー映画『過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい 写真家 森山大道』(※1)を間近に控え、近年ますます注目が高まっている森山の作品を、都会の空気を感じながら鑑賞できる屋外ギャラリーとなっている。 (※1)参考記事:Numero.jp「森山大道という伝説」

森山大道の写真作品群『SHINJUKU』
森山大道の写真作品群『SHINJUKU』
開発好明のアートウォール『EvangelionStyrofoam』 ©Khara
開発好明のアートウォール『EvangelionStyrofoam』 ©Khara

開発好明による『EvangelionStyrofoam』は、アニメ作品『新世紀エヴァンゲリオン』の世界観を表現した作品で、公式アプリのARカメラをかざすことでメッセージボードが浮かび上がるARメッセージと連動。また、森山の作品にも『新世紀エヴァンゲリオン』や、同作品の新作劇場版アニメでテーマソングを歌う宇多田ヒカルを被写体にしたものが展示されており、過去四半世紀におけるカルチャー史の象徴としての“エヴァ”が二人の通底するモチーフとして扱われていることがわかる。

アートウォールに展示されている作品はすべて特設サイトでも閲覧可能だが、22年に新たな施設として生まれ変わる新宿ミラノ座跡地で、今しか見ることができない作品を楽しんでみてはいかが。

※掲載情報は4月14日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

「新宿アートウォールプロジェクト」
会期/2021年4月5日(月)〜2022年初夏(予定)
会場/歌舞伎町一丁目地区開発計画建設予定地、および特設ウェブサイト上
住所/東京都新宿区歌舞伎町1-29-1、3
料金/無料
URL/shinjuku-artwall.com/shinjuku-artwall.com/walkalong/(開発好明「Walk Along vers.」)

Text : Manami Abe

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