小林正人が描く、物語と絵画がオンラインショーで公開
シュウゴアーツが開催する第4回目のオンライン企画「小林正人 この星の絵の具」が2月20日(土)より公開中。独自の手法で描く画家・小林正人による自伝的小説『この星の絵の具』を取り上げ、小林の小説と絵画の世界が堪能できる企画だ。
描きながらキャンバスの布地を張っていく手法など、独自の絵画表現を追求し、世界的な注目を集める画家の小林正人。2018年にシリーズの第1作が刊行し、昨年10月にはその続編が発表された小林による自伝的小説『この星の絵の具』を取り上げたオンラインショーが、シュウゴアーツのウェブサイトにて公開中だ。
本作は、「せんせい」との運命的な出会いから絵画の世界に導かれ、描くことにより成長する小林少年の姿が描かれた上巻と、続く中巻では日本のアトリエを飛び出した著者が、絵画的冒険の旅に出るようすが書かれた傑作だ。
本企画は、この小説の言葉に乗せて小林絵画の一端を紹介するというもの。また、小説の世界である90年代当時に制作された大作2点を、オンライン上で公開する試みでもある。そのサイズから日本ではあまり発表されてこなかった大作だが、今回のために撮り下ろされ、細部まで映像として鑑賞することができるのだ。
物語と絵画、それぞれ重なり合う小林正人の表現をぜひ目撃して。
「小林正人 この星の絵の具」
会期/2021年2月20日(土)より公開
URL/shugoarts.com/news/49792/
Text:Akane Naniwa