シャンデリア・アーティストのキムソンヘによる最新展
東京・渋谷のPARCO MUSEUM TOKYOにて、シャンデリア・アーティストのキムソンヘによる最新展「天国 – HEAVEN」が開催中。会期は、2021年2月5日(金)〜22日(月)まで。
在日朝鮮人の3世として東京に生まれ、物心ついた時から差別という存在が日常だったというキムソンヘ。ふとした瞬間に自らの姿を写し出しているかのように目に飛び込んできた、古くなり行き場を失ってしまったおもちゃたちを素材に、人々が集まる明るい場所としての「光=シャンデリア」をモチーフに作品を制作し続けている。 「ジャンク・コラージュ」と評される、ぬいぐるみやアメリカン・トイ、達磨や招き猫、熊手といったアイテムをコラージュして作られる彼女の作品は、国内外の企業やブランドからも注目を浴び、空間ディスプレイやプロダクトデザインを多数手がけてきた。また、09年のハンガラム美術館(韓国・ソウル)、SUPERFROG Gallery(アメリカ・ロサンゼルス)での作品展示をはじめ、16年には初となる作品集『TROPHY』の刊行にあわせてラフォーレ原宿で大型展覧会を開催。
シャンデリア・アーティストとしての活動15周年を記念して開催される本展では、彼女にとって“自由”の象徴である「天国」をテーマに制作した新作を中心に展示・販売。「私が表現する『天国』とは、死後の世界を意味するものではなく、天国のように上も下もなく、怒りや傷つけ合うことのない世界を願って始めたプロジェクト」だという。(展覧会に寄せたメッセージより)
会期中には、来場者から遊ばなくなったおもちゃを募集。会場に設置したボックスで集められたおもちゃを使用して特設スペースにて公開制作を行い、期間限定で展示する。また本展に併せて、渋谷PARCOのウィンドウディスプレイや、館内5Fのカリフ、キャンディストリッパーとコラボしたシャンデリアやコラージュ作品を各ショップ内および館内で展示。さらに、インスタライブでのワークショップ(2月14日)や、1日限定の「天国 フラワーマーケット byてん.」(2月11日)も開催。
他にも、キムソンヘの新刊となる公式図録『天国』や、展覧会を記念したオリジナルグッズも会場にて販売される。
絶妙なバランスで彩られたシャンデリアに宿るキムソンヘの世界観を、どうぞお見逃しなく!
※掲載情報は2月4日時点のものです。
開館日時など最新情報は公式サイトをチェックしてください。
KIM SONGHE EXHIBITION 「天国 − HEAVEN」
会期/2021年2月5日(金)〜22日(月)
会場/PARCO MUSEUM TOKYO(渋谷PARCO 4F)
住所/東京都渋谷区宇田川町15-1
開館時間/11:00~20:00
※入場は閉場の30分前まで
※最終日は18:00閉場
料金/一般¥500、学生¥300
※小学生以下無料
URL/art.parco.jp
Text : Akiko Kinoshita