Reborn-Art Festivalによるオンラインイベントが開催 | Numero TOKYO
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Reborn-Art Festivalによるオンラインイベントが開催

宮城県石巻市・牡鹿半島を中心に開催されてきた「Reborn-Art Festival」。2021年の第3回の開催に向け、プレイベント「Reborn-Art ONLINE」の開催が決定!

2019年、宮城県石巻市・牡鹿半島を中心に約2ヶ月間にわたって開催された「アート」「音楽」「食」の総合芸術祭「Reborn-Art Festival 2019」。国内外からのべ44万人以上もの人が来場し、大盛況に幕を閉じた。

(参考記事)約2年ぶり「Reborn-Art Festival 2019」がスタート!

第3回開催予定となる2021年は、東日本大震災から10年という節目の年。これまで同様に、地域の内側からの復興と新たな循環を生み出すという目的の集大成を目指し、現在準備中だという。そんな中、前回の2019年から今年の本祭開催に向けての架け橋となるプレイベント「Reborn-Art ONLINE」が開催だ。

オンライン企画のひとつは「鹿のゆくえ」。
「Reborn-Art Festival 2019」での作品に続き、食猟師の小野寺望とフォトグラファー在本彌生が再びユニットを結成。2020年秋に石巻と北海道の大樹町で行われた、山に生きる鹿の命をいただくことへの理解を深める為に鹿笛を使って猟をする「コール猟」を撮影し、仕留められた鹿肉が料理人によりどのような料理へと昇華されていくのか、その全てを取材した全記録が公開される。

1月6日より公開の作品/www.reborn-art-fes.jp/shikanoyukue/

また、写真家の志賀理江子による「MAKE A BIOTOPE」は、前回展示した作品にて素材となった、東日本大震災の津波の塩害によって枯れ伐採予定だった杉の木々と産業廃棄物に指定された牡蠣殻を再利用し、小積浜にある鹿肉処理施設「フェルメント」にビオトープをつくりあげる映像作品だ。

もうひとつの企画テーマは「交信 – 声なき声を聴くためのレッスン」。
詩の朗読や歌、対談やパフォーマンスなど、さまざまなプログラムを3回にわたって配信する本企画は、石巻を軸に日本そして世界の各地を結んで、霊や動物、自然、他者など、私たちが日常触れることのない、世界に生息するあらゆる「声なき声」に対し、アーティストたちの表現を通じて「交信」するためのささやかなレッスンだという。

2月13日(土)17:00からの、詩人・吉増剛造と、音楽家・青葉市子のライブをはじめ、3回にわたり盛りだくさんな内容で配信される予定なので、詳細は公式ウェブサイトにて、要チェックを!

配信スケジュール/www.reborn-art-fes.jp/koshin

Reborn-Art ONLINE
URL/www.reborn-art-fes.jp

Text:Akane Naniwa

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