CAF賞受賞アーティスト サカイケイタの個展が開催
自身のディスレクシアという視点を出発点に、「認識のズレ」をテーマとした制作を行うアーティスト、サカイケイタ。「CAF賞2019 最優秀賞」副賞としての個展が、渋谷ヒカリエ 8/ CUBE + COURT(東京・渋谷)で開催だ。
前澤友作(株式会社ZOZOファウンダー)が会長を務め、展覧会事業を通して人々が現代アートに親しめる環境をつくることと、表彰事業を通してアーティストの活躍の機会を増やすことを目的に活動する、公益財団法人現代芸術振興財団。 当財団が主催する「CAF (Contemporary Art Foundation)賞」の最優秀賞の副賞として、サカイケイタの個展が渋谷ヒカリエ 8/ CUBE + COURTにて開催中だ。 1997年生まれのサカイケイタは、周囲との「認識のズレ」をテーマに彫刻作品やインスタレーションを制作する作家だ。自身の持つディスレクシア(読み書きの困難)による、特異な視点を制作の出発点とし、作品を通して知覚とコミュニケーションにおける新たな視点を探っている。 本展のタイトル「Underline ー 生活の記号と関わる」は、そんなサカイが生活の中で出会うさまざまな「認識のズレ」をUnderline=強調して取り上げることに由来するという。
会場では、街中に存在するサインをモチーフにした大型インスタレーションのほか、反復・繰り返しのパターンに焦点を当てた彫刻作品などが公開。
サカイが、「『見る』ことをニュートラルな状態で考えてみると、形と意味との関係性に偏りがあることに気づかされます」と話す通り、誰しもが日常的に無意識に行っている「見る」という行為に、疑問を投げかける作品たちだ。
新進気鋭のアーティストの登場を、ぜひお見逃しなく。
サカイケイタ 個展「Underline ー 生活の記号と関わる」
会期/2020年12月22日(火)〜12月30日(水)
会場/渋谷ヒカリエ 8/ CUBE + COURT
住所/東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ 8F
時間/11:00〜20:00※最終日は16:00まで
料金/無料・事前申込不要
URL/gendai-art.org/caf/sakai/
Text:Akane Naniwa