オーラヴル・アルナルズの新作MV、東信の映像作品をフィーチャー | Numero TOKYO
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オーラヴル・アルナルズの新作MV、東信の映像作品をフィーチャー

ポスト・クラシカルの鬼才、オーラヴル・アルナルズ(Olafur Arnalds)のニューアルバム『some kind of peace』から、フラワーアーティスト東 信とコラボレーションしたミュージック・ビデオ「The Bottom Line」が公開された。

オーラヴル・アルナルズは、アイスランドのマルチインストゥルメンタル奏者、コンポーザー。ハードコア、メタル・バンドのドラマーとして活動をはじめ、2007年にはデビューアルバム『Eulogy for Evolution』をリリース。2008年にはシガー・ロスのツアーに同行している。その後、ウェイン・マクレガー振付・出演のバレエ音楽や、ピアニストのアリス=紗良・オットとコラボレーションしたアルバム『ショパン・プロジェクト』、2017年にはアイスランドを巡りながら、そこに暮らす人々とコラボレーションした楽曲を映像とともに公開していくという『アイランド・ソングス』を発表。
ざっくりと経歴を振り返るだけでも、クラシック、ポップ、アンビエント、エロクトロニカなど、ジャンルを自由に超えて、さまざまな音楽を生み出していることがわかる。

some kind of peace
some kind of peace

新作となるアルバム『some kind of peace』には、イギリスのエレクトロニック系ミュージシャンのボノボ(Bonobo)、ドイツのオルタナポップ・アーティストのジョシン(Josin)、アイスランドの女性ソングライターJFDRらが参加。
そして、ジョシンをフィーチャーした楽曲「The Bottom Line」のMVに、東信による花の映像が起用された。

胸を震わせるようなストリングスに、穏やかで伸びやかなジョシンの声とうごめく花たちが絡み合い、飛び交う虫たちがリズムを刻んでいるかのよう。いつまでもこの世界に浸っていたくなる。ぜひフルスクリーンで見てほしい。

ジョシンは「この曲が言わんとしているのは、自分の存在以外何もなくなるくらい物事を簡素化して、手に触れられるほどにすることで、そこから救いを見つけるということ。最も深いところにいる“内なる自分”にまで沈み、それまで抑えてきたすべての感情を受け入れるの」と語っている。

アルナルズは「‟The Bottom Line“の根底にあるのは“成長”ということなんだ。アイスランドの僕のスタジオで1週間、ジョシンと一緒に作業をした。僕ら二人とも人生の転換期に差し掛かっていると言っていい。彼女は僕が何年も前から尊敬していた人物だ。この曲を通じて、互いの経験を通い合わせ、分かち合えたことをとても嬉しく思っているよ」とコメント。

彼らの描く楽曲のイメージは、不思議と東信の花の映像にリンクしていく。タイムラプス(低速度)撮影された、花たちが開いては閉じる映像に、ストーリを感じてしまうほど。この幻想的なミュージックビデオもぜひ堪能してほしい。

『some kind of peace』
発売日/2020年11月6日リリース
各種配信はこちらから

そして、もう一つ、アルナルズからのニュースを。
11月23日にNetflixでショーン・メンデスのドキュメンタリー映画『In Wonder ありのままの世界』が公開される。この映画では、アルナルズがスコアを手がけているとのこと。こちらもぜひ。

Text:Hiromi Mikuni

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