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宮島達男の新作展が開催中@SCAI THE BATHHOUSE

宮島達男『Painting of Change』の一部 (2020年)  協力:SCAI THE BATHHOUSE 写真:表恒匡
宮島達男『Painting of Change』の一部 (2020年) 協力:SCAI THE BATHHOUSE 写真:表恒匡

日本を代表する現代アーティストの一人、宮島達男による新作展が開催中。東京・谷中のSCAI THE BATHHOUSEにて、2020年12月12日(土)まで。

 

1から9までの発光ダイオード(LED)が明滅する、デジタルカウンターを使ったインスタレーションでその名が知られている現代アーティスト・宮島達男。東京・六本木の森美術館で現在開催中の「STARS展:現代美術のスターたち-日本から世界へ」における出展作家の一人であり、千葉市美術館では大規模個展を開催中の宮島による新作展が、SCAI THE BATHHOUSEで開催されている。

宮島達男「Uncertain」(2020年)展示風景 Installation view of “Uncertain” (2020) by Tatsuo Miyajima at SCAI THE BATHHOUSE, Tokyo.  Photo by Nobutada Omote. Courtesy the artist and SCAI THE BATHHOUSE.
宮島達男「Uncertain」(2020年)展示風景 Installation view of “Uncertain” (2020) by Tatsuo Miyajima at SCAI THE BATHHOUSE, Tokyo. Photo by Nobutada Omote. Courtesy the artist and SCAI THE BATHHOUSE.

宮島達男『Unstable Time』(2020年) 協力:SCAI THE BATHHOUSE 写真:表恒匡
宮島達男『Unstable Time』(2020年) 協力:SCAI THE BATHHOUSE 写真:表恒匡

本展は、二つの新作で会場が構成されている。一つ目は、新作の絵画シリーズ「Painting of Change」。会場に置かれた多面体サイコロの出目に応じて、壁に設置されたデジタル数字を構成するセグメントが取り除かれたり戻されたりすることで、数が変化する作品。本作は、世界的な仏教哲学者・鈴木大拙(すずき・たいせつ)に強い影響を受け、画期的な作曲方法を導き出した実験音楽家であるジョン・ケージの作品『Music of Changes(易の音楽)』に直接言及する作品だ。それは、“不変性の追求”こそが重要な目的であり続けた西洋絵画の歴史や特質に問いかけるものであり、一方で、西洋音楽の枠組みから音を解放したジョン・ケージに共鳴するものといえる。

もう一つの新作『Unstable Time』は、布に縫い付けられたLEDの数字が明滅する作品。形が変動する布を用いた本作もまた、作品の土台である支持体の変容を受け入れている。

“物事を真に予測することなど不可能であり、またその展開は常に偶然性に委ねられている”という、宮島の世界観を構成する考え方が、本展の主題として示されている。新作展「Uncertain」を、どうぞお見逃しなく。

 

 

※掲載情報は11月14日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

宮島達男「Uncertain」
会期/2020年11月7日(土)〜12月12日(土)
会場/SCAI THE BATHHOUSE
住所/東京都台東区谷中6-1-23
入場料/無料
時間/12:00〜18:00
休廊/日・月曜日、祝日
TEL/03-3821-1144
URL/www.scaithebathhouse.com

Text : Manami Abe

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