写真家・本城直季 初の大規模個展開催 | Numero TOKYO
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写真家・本城直季 初の大規模個展開催

『Tokyo, Japan』 (small planetシリーズより)(2005年) © Naoki Honjo
『Tokyo, Japan』 (small planetシリーズより)(2005年) © Naoki Honjo

都市の情景をジオラマのように撮影する、独特の表現で知られる写真家・本城直季。その作品を一挙に公開する初の大規模個展「本城直季 (un)real utopia」が、市原湖畔美術館にて開催中。

『giraffe』 (kenyaシリーズより) (2008年) © Naoki Honjo
『giraffe』 (kenyaシリーズより) (2008年) © Naoki Honjo

生まれ育った場所や世界に不思議な違和感を覚え、この世界を知りたい、俯瞰したいという思いが作品制作の動機や原動力となっているという本城直季。彼の眼差しは、町、学校、公園、工業地帯、森、サバンナなど、さまざまな場所へ向けられ、それらの被写体を独自の視点で表現した作品が注目を集めている。

近年は作品制作を続ける傍ら、全日空の機内誌「翼の王国」で連載するなど、幅広く活躍。彼の作品は、東京都写真美術館(東京)、ヒューストン美術館(テキサス)、メトロポリタン美術館(ニューヨーク)など、国内外の美術館に収蔵されている。

『Ichihara, Japan』 (small planetシリーズより) (2020年) © Naoki Honjo
『Ichihara, Japan』 (small planetシリーズより) (2020年) © Naoki Honjo

本展では、2006年に第32回木村伊兵衛写真賞を受賞した『small planet』シリーズをはじめ、アフリカのサバンナを切り取った初公開シリーズ『kenya』や、住宅街の路地裏で長時間露光によって撮影された『LIGHT HOUSE』など、約150点におよぶ作品を展示。

さらに、会場の市原湖畔美術館が位置する千葉県市原市を被写体とした、本展のための特別な撮り下ろし作品10点も公開。本城直季の目を通して見る“まち”を紹介する。会期中は、事前申込制のワークショップも開催。詳しくは公式サイトをチェック。

『Ichihara, Japan』 (small planetシリーズより) (2020年) © Naoki Honjo
『Ichihara, Japan』 (small planetシリーズより) (2020年) © Naoki Honjo

大判カメラのアオリを利用した作品群を眺めるうちに、まるでミニチュアの世界のような感覚を覚える不思議な鑑賞体験を味わえるはず。ぜひ、足を運んでみたい。

※掲載情報は11月9日時点のものです。
開館日時など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

「本城直季 (un)real utopia」
会期/2020年11月7日(土)~2021年1月24日(日)
会場/市原湖畔美術館
住所/千葉県市原市不入75-1
開館時間/平日10:00~17:00、土・休前日9:30~19:00、日・休日9:30~18:00
※最終入館は閉館時間の30分前まで
休館日/毎月曜
※休日の場合は翌平日、12月28日~1月4日
料金/一般¥800、大高生・65歳以上¥600
※中学生以下無料
※障害者手帳をお持ちの方とその介添者1名無料
URL/lsm-ichihara.jp
honjonaoki.exhibit.jp

Text : Akiko Kinoshita

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