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今だからより面白くなってしまう、三谷幸喜作品三連発!

この欄でもお知らせしていたPARCO劇場の再スタートは、コロナウイルスの影響で思いもかけない船出となった。だが、そんな状況を逆手にとってスタートしたのが、7月からの三谷幸喜作品の三連発公演だ。

まずは7月1日から公演が始まっている『大地』。物語は共産主義国家が舞台になっている。独裁政権が文化改革を遂行、反政府主義のレッテルを貼られた俳優たちが集められた施設で、政府の監視下、何とか役者として生きようとする人々の物語だ。

この『大地』、わざわざ「Social Distancing Version」と銘打っているだけあって、客席の配席を考えるだけでなく、舞台上の俳優にまで「Social Distance」を強いている。理不尽な状況を強いられながらも、それに必死で適応しようとする人間のおかしさと悲しさ、そして愛らしさを描く三谷作品らしさが、図らずもコロナの影響で魅力を増す結果となったのが面白い。

ちなみに、三谷幸喜自身も

「舞台上での俳優の濃厚接触を限りなく避け、俳優同士は常に距離を取って演技。
それによる不都合を不都合に終わらせずに、より豊かな演劇表現に昇華させる。
それがSocial Distancing Versionです。
要は、面白さのポイントがひとつ増えたとお考え下さい。」

と語っている。

『大地』のあとPARCO劇場での三谷幸喜作品は『三谷幸喜のショーガール』『三谷文楽「其礼成心中」』と続く。PARCO劇場の一時代を彩った作品がもとになっている。『三谷幸喜のショーガール』は1974年~1988年まで福田陽一郎の演出で、木の実ナナ、細川俊之がまさにPARCO世代を魅了したエンターテインメントショーだ。今回は川平慈英、シルビア・グラブの顔合わせで、PARCO劇場の新しい船出にふさわしい作品となる。また、2012年の初演以来、毎年上演されている『三谷文楽「其礼成心中」』もPARCO劇場に凱旋する。

コロナに世間が大騒ぎすればするほど、三谷作品には絶妙なスパイスとなってしまう様を、劇場で、またストリーミングで目撃したい。

舞台「三谷幸喜 三作品 三連発公演」

■其の壱■
「大 地」
出演/大泉洋 山本耕史 竜星涼 栗原英雄 藤井隆 濱田龍臣 小澤雄太 まりゑ
相島一之 浅野和之 辻萬長

日程/2020年7月1日(水)~8月8日(土)
チケット/12,000円(全席指定・税込)、U-25_6,000円(要身分証)
※7/12、18、19、25、26、8/1、2はStreaming+ by イープラスによる
ライブ配信を実施。詳細はhttps://stage.parco.jp/まで。

<大阪公演>
日程/2020年8月12日(水)~23日(日)
会場/サンケイホールブリーゼ
料金/S席12,800円
前売開始/2020年7月26日(日)

■其の二■
PARCO MUSIC STAGE
「三谷幸喜のショーガール」

脚本・作詞・構成・演出/三谷幸喜
作曲・編曲/荻野清子
出演/川平慈英 シルビア・グラブ
演奏/荻野清子(ピアノ) 一本茂樹(ベース) 萱谷亮一(ドラムス)
日程/2020年7月27日(月)~8月7日(金)
会場/PARCO劇場
料金/7,000円(全席指定税込)

<大阪公演>
日程/2020年8月15日(土)~16日(日)
会場/サンケイホールブリーゼ
料金/7,500円(全席指定税込)
前売り開始/7月26日(日)

■其の参■
「三谷文楽 其礼成心中」
作・演出:三谷幸喜
日程/2020年8月13日(木)~8月20日(木)
会場/PARCO劇場
料金/8,500円(全席指定税込)
※全公演 英語字幕付き

問い合わせ/
パルコステージ 03-3477-5858(時間短縮営業中)
http://www.parco-play.com/

Text: Reiko Nakamura

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