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東京芸術劇場30周年記念公演『真夏の夜の夢』

東京芸術劇場30周年記念公演と銘打った『真夏の夜の夢』の公演が決まった。2020年10月15日(木)~11月1日(日)の東京芸術劇場を皮切りに新潟・松本・兵庫・札幌・宮城をまわる。

演出はルーマニアの演劇界を代表する演出家シルヴィウ・プルカレーテ。その独創性と戯曲を大胆に色付けしていく手法はエネルギッシュで「鬼才」の異名を欲しいままにしている。歌舞伎の『桜姫東文章』を原案とした作品『The SCARLET PRINCESS』を、手掛けるなど日本にも造詣の深い演出家で、日本では2017年に佐々木蔵之介を起用した『リチャード三世』を上演、大絶賛された。今回の『真夏の夜の夢』もそのキャストの中から今井朋彦、長谷川朝晴、阿南健治、手塚とおるなどの出演が決まっている。

今回、プルカレーテが手掛ける『真夏の夜の夢』は、野田秀樹がシェイクスピアの同作を翻案、1992年に初演されたものだ。シェイクスピアに負けるとも劣らぬ野田秀樹の言葉遊びがあふれ、幾重にも重なった物語の中に人間の嫉妬や憎悪といった感情を織り交ぜながら、切なく美しい喜劇に昇華させる作品だ。

野田版『真夏の夜の夢』のプルカレーテ演出、そして、鈴木杏、北乃きいら実力派俳優。まさに夢のような出来事だが、未曾有のパンデミックの中で、憎悪や嫉妬、駆け引きといった人間の感情が露わになった今年、私たちは、以前と同じようにその世界に浸ることができるだろうか。前述の「The SCARLET PRINCESS」は5月に東京芸術劇場他での上演を予定していたが、コロナウイルスの影響で惜しくも公演がキャンセルになっている。その情熱を今回こそ、しっかりと受け止めたいと思うのだが。

舞台『真夏の夜の夢』

原作/ウィリアム・シェイクスピア 小田島雄志訳「夏の夜の夢」より
潤色/野田秀樹
演出/シルヴィウ・プルカレーテ
会場/東京芸術劇場 プレイハウス
出演/鈴木杏、北乃きい、加治将樹、矢崎広
今井朋彦、加藤諒、長谷川朝晴、山中崇、河内大和、土屋佑壱、浜田学、茂手木桜子、八木光太郎
吉田朋弘、阿南健治、朝倉伸二、手塚とおる、壤晴彦
一般発売/8月8日(土) 午前10:00~
公演日程/2020年10月15日(木)~11月1日(日)
チケット料金/S席8500円 A席6500円 サイドシート5000円(全席指定・税込)
65歳以上 S席7000円 25歳以下サイドシート4000円 高校生以下1000円(対象日限定)

チケット取扱い・お問い合わせ/
東京芸術劇場ボックスオフィス https://www.geigeki.jp/t/ ※24 時間受付(メンテナンスの時間を除く)
0570-010-296 (休館日を除く10:00~19:00)
チケットぴあイープラスローソンチケットConfetti

後援/在日ルーマニア大使館
企画制作/東京芸術劇場
協力/NODA・MAP 日本シェイクスピア協会
助成/令和 2 年度 文化庁 国際文化芸術発信拠点形成事業(芸劇オータムセレクション) 一般財団法人地域創造
公式サイト/https://midsummer-nights-dream.com
公式 Twitter/@MidsummNights

<新潟公演>
日程/2020年11月8日(日)
会場/りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 劇場
<松本公演>
日程/2020年11月15日(日)13:00 開演
会場/まつもと市民芸術館 主ホール
<兵庫公演>
日程/2020年11月20日(金)~22日(日)
20日(金)18:30開演、21(土)13:00開演、22(日)13:00開演
会場/兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
<札幌公演>
日程/2020年11月27日(金)
会場/札幌市教育文化会館 大ホール
<宮城公演>
日程/2020年12月5日(土)13:00開演
会場/えずこホール(仙南芸術文化センター)大ホール

Text: Reiko Nakamura

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