「Graphpaper」町家を生かした新店が京都にオープン | Numero TOKYO
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「Graphpaper」町家を生かした新店が京都にオープン

京都に、クリエイティブディレクター南貴之が手がける「Graphpaper(グラフペーパー)」の関西圏初のショップ「Graphpaper KYOTO」が2020年6月20日(土)に誕生した。

蔵の建物から見た苔の中庭と母屋。青竹の塀や銅製の雨樋など細部へのこだわりが。
蔵の建物から見た苔の中庭と母屋。青竹の塀や銅製の雨樋など細部へのこだわりが。
京都らしい伝統家屋を生かした店舗が軒を連ねる街並みに新たにオープンした「Graphpaper KYOTO」。アートギャラリーのようなミニマルなファサードからは想像もつかない、築100年の町家だったという店内は、間口が狭く奥行きの長い造りがそのまま生かされている。
イサム・ノグチやマルセル・ブロイヤーのライトスタンドと京都店限定のLOOPWHEELERとのコラボ商品(完売)
イサム・ノグチやマルセル・ブロイヤーのライトスタンドと京都店限定のLOOPWHEELERとのコラボ商品(完売)
入り口すぐの土間部分には、メンズ・ウィメンズのオリジナルの幅広いラインナップが、ヴィンテージのイサム・ノグチやマルセル・ブロイヤーのライトスタンドなどのセレクトされたオブジェと共に展開。また、一角には畳敷きの上がり的な茶室や床の間があり、さりげない和のしつらえも。
腰を下ろして長居してしまいそうな茶室のような空間。
腰を下ろして長居してしまいそうな茶室のような空間。

中庭の先には、元々の蔵を生かしたギャラリー空間。
中庭の先には、元々の蔵を生かしたギャラリー空間。

土間の先には中庭、さらに奥へ進むと、昔ながらの蔵として利用していた建物へと続く。ここは、陶芸、木工、硝子作家の工芸作品を展示するギャラリースペースになっている。

左から、盛永省治の木工作品、鈴木麻起子のターコイズブルーの器、大谷哲也の白磁。
左から、盛永省治の木工作品、鈴木麻起子のターコイズブルーの器、大谷哲也の白磁。

京都店のオープニングに合わせてキューレーションしたのは、大谷哲也、吉田直嗣、鈴木麻起子、白石陽一、坂本紬野子といった陶芸家から、漆皮作家・市川陽子、硝子作家・蠣﨑マコト、木工作家・盛永省治などの日本の作家たちの美しい作品の数々。

古き良き伝統や文化が息づく京都という土地だからこそ表現できる、Graphpaperの世界観を空間ごと感じてほしい。

スクエアでコンテンポラリーな建物が目印。
スクエアでコンテンポラリーな建物が目印。

Graphpaper KYOTO

住所/京都府京都市中京区六角通富小路東入大黒町88-1
TEL/075-212-2228
営業時間/12:00〜20:00
定休/水曜
instagram @graphpaper_kyoto

Text:Masumi Sasaki

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