来年のアカデミー賞授賞式が開催延期へ
2021年度のアカデミー賞授賞式が、4か月ほど延期される見込みだという。
例年は2月末前後の日程で開催されている同式典だが、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、来年は5月もしくは6月まで延期される可能性があるそうだ。
世界各国がロックダウン下にあることで、今年度の映画公開スケジュールが多大なる影響を受け、数々の作品が公開延期を余儀なくされていることを考慮したもので、アカデミー賞の93年の歴史上初の開催時期変更となりそうだ。
このことにより2021年のエントリー可能となる公開期間が延長され、現在公開延期となっている作品群も来年の選考枠に入る可能性が高まる。
ある関係者はザ・サン紙にこう話している。「コロナ危機の現状は業界を揺るがしており、今年の公開予定が台無しになった作品がそれは多くあります。アカデミー賞側は、これほど公開が延期されている中、式典開催が可能かどうか何週間にも渡って検討を続けてきました」「変更がなければ、大いなる反発を受けるでしょうね。もし映画会社が2022年アカデミー賞の選考枠に入るために公開を控えることになれば、業界は莫大な打撃を受けることになりますから」
来年2月28日に予定されている式典を5月の末か6月の始めまで延期することで、今年後半もしくは2021年始めに公開された映画も来年度の選考枠に入ることとなり、映画会社は現在開催日程変更の可能性をふまえて新たな公開日程を検討しているそうだが、まだそれが決定したわけではないという。
同式典を主催する米映画芸術科学アカデミーは現状を受けて先月、劇場公開なしでネット配信やネット上で販売された映画も選考対象となる、2021年度に限る新たな選考資格規定を発表している。