写真家・鈴木親がフィルムで撮った“東京”
エディトリアルやファッション・フォトの最前線で活躍する写真家の鈴木親が、個展を開催。東京・天王洲のTERRADA Art Complex内にあるギャラリー、「KOSAKU KANECHIKA」では3回目となる。
90年代にフランスで写真家としてのキャリアをスタートさせ、ファッション、アートの境界を超えながら時代を代表するひとりとして注目を集めてきた、鈴木親。これまでにもKOSAKU KANECHIKAにて「晴れた日、東京」(2018)、「わたしの、東京」(2019)と2回の個展を開催し、長年撮り続けてきた“東京”を軸に、写真というメディアの再考、また写真史へのレファレンスなど、さまざまなコンテクストを持つ展覧会を行ってきた。
続く本展では、私的でプライベートなスナップを中心に約40点の作品で構成。それらの多くは撮影されてから、発表されることのなかった写真だという。東京の街や風景、花、人物などが等しく鈴木の日常の断片として切り取られている。
キャリアに対して、展覧会や写真集での発表が少なかった鈴木親。デジタル化し、写真の消費スピードが進んでいく中、フィルムで撮影され、人目につくことない時間を経た鈴木の写真が、新鮮な存在として表れるはずだ。会期は3月7日(土)より。
※掲載情報は3月5日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。
鈴木親「東京の日常の断片」
会期/2020年3月7日(土)〜4月11日(土)
会場/KOSAKU KANECHIKA
住所/東京都品川区東品川1-33-10 TERRADA Art Complex 5F
時間/火・水・木・土曜11:00 〜18:00、金曜11:00〜20:00
休館/日・月曜、祝日
TEL/03-6712-3346
URL/kosakukanechika.com
Text:Akane Naniwa