注目のアーティスト水野里奈「みてもみきれない。」展 | Numero TOKYO
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注目のアーティスト水野里奈「みてもみきれない。」展

水野里奈 『タイルの花』 (2020年) ©MIZUNO Rina Courtesy Mizuma Art Gallery
水野里奈 『タイルの花』 (2020年) ©MIZUNO Rina Courtesy Mizuma Art Gallery

東京・市ヶ谷のミヅマアートギャラリーにて、水野里奈の個展「みてもみきれない。」が開催される。会期は、2020年3月4日(水)〜3月28日(土)まで。

水野里奈 『入れ子状の建物』 (2020年) photo:宮島径 ©MIZUNO Rina Courtesy Mizuma Art Gallery
水野里奈 『入れ子状の建物』 (2020年) photo:宮島径 ©MIZUNO Rina Courtesy Mizuma Art Gallery
ミヅマアートギャラリーは、会田誠、天野喜孝、山口晃らの作品を取り扱うなど、日本を代表する現代アートギャラリーの一つ。ギャラリーの改装後、初めてとなる展覧会として、注目の若手アーティスト水野里奈の個展を開催する。 水野は、名古屋芸術大学で洋画を学んだ後、多摩美術大学大学院を修了。昨年、ポーラミュージアムアネックス(東京)やギャラリー桜林(茨城)でも個展を開催し、5メートルを超える大作を発表するなど、注目を集めているアーティストだ。作者本人でさえ驚くような作品ができあがれば、鑑賞者からは驚き以上の何かが生まれるのではないかと期待し「見ても見きることのできない絵画」を目指している。

水野里奈 『渦』 (2020年) photo:宮島径 ©MIZUNO Rina Courtesy Mizuma Art Gallery
水野里奈 『渦』 (2020年) photo:宮島径 ©MIZUNO Rina Courtesy Mizuma Art Gallery

油画をベースに置きながらも、細密画や水墨画など、多くの芸術的要素を積極的に取り入れ、作品へと昇華していく水野。特に、トルコを訪れた際、中東特有の細密画の装飾性に触れた体験は、現在の作風につながる大きな出来事となったという。また、ドローイング作品に見られる勢いのある滑らかな線は、植物を主体としてさまざまなモチーフを表現し、変化しながら多様なものと関係性を結んでいく。

本展では、水野が描き続けてきた油彩とドローイング、それぞれの新作を発表。その一部には背景として巨大な壁画も描かれる予定だという。「今まで描いてきたものが無かった事になってもいいほどの特別な一枚を描きたい。」と語り、一枚一枚に精魂を注いで描き続ける水野里奈の挑戦を、どうぞお見逃しなく!

※掲載情報は3月4日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

水野里奈「みてもみきれない。」
会期/2020年3月4日(水)〜3月28日(土)
会場/ミヅマアートギャラリー
住所/東京都新宿区市谷田町3-13 神楽ビル2F
開館時間/12:00〜17:00
※新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、アポイント制での開廊
休館日/日、月、祝
TEL/03-3268-2500
URL/mizuma-art.co.jp

Text : Akiko Kinoshita

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