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デザイナーたちのアイデアが生まれる舞台裏を公開!@21_21 DESIGN SIGHT

新見隆 展示風景
新見隆 展示風景

東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTにて、クリエイターたちがデザインの過程において生み出してきたスケッチ、図面、模型の数々を展示する「㊙展 めったに見られないデザイナー達の原画」が5月10日(日)まで開催中。アートライターの青野尚子が、その見どころをレポートする。

会場風景(ロビー)
会場風景(ロビー)

デザイナーの手の内、見せます

アイデアを形にする現場を見られることってなかなかない。仕事柄よくデザイナーや建築家のスタジオにおじゃまするけれど、実際にスケッチとか描きながらうんうん言ってる姿なんてほとんど見たことない。見せるのが恥ずかしい、という人もいれば、見せてもいいけどそんなもの見てどうするの? っていうこともある。21_21 DESIGN SIGHT「マル秘」展ではそんな舞台裏を堂々と公開している。タイトル通り「めったに見られない」ありがたい機会だ。

内藤廣のメモ
内藤廣のメモ

展示内容は各デザイナーや建築家に一任されていたそうだが、人によって振れ幅があるのが面白い。完成までの道のりをわかりやすく見せてくれる人もいれば、え、これ作るのにこんなこと考えてるの?という人もいる。たとえば建築家の内藤廣さんが展示しているメモは自分の似顔絵に「勘違い」「歪んだ自己認識」などと書かれている。いやちょっと待て、これと建築にどんな関係が? と思いませんか?

鈴木康広のスケッチ
鈴木康広のスケッチ

さらに驚くのが鈴木康広さんのノート。彼は約300冊のノートを同時に使っていて、適当な1冊の適当なページに書き込んでいるのだそう。そこからあの《空気の人》など思いがけないアイデアか生まれているようなのだが、飛躍が大きすぎてついていけない。

「作家たちの椅子」
「作家たちの椅子」

特設ウェブサイトでは各デザイナーのインタビュー音声を聞くことができるのだが、これがまた面白い。深澤直人さんと元アップルのジョナサン・アイブの驚きの出会いなどが聞けるのだ。どんな出会いだったかは実際に聞いてみてほしい。ここまで手の内を見せちゃっていいの? と思うけれど、その気前の良さがうれしい展覧会だ。

隈研吾 展示風景
隈研吾 展示風景

㊙展 めったに見られない デザイナー達の原画
会期/開催中〜2020年5月10日(日)まで *好評につき延長
会場/21_21 DESIGN SIGHT
住所/東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン
開館時間/10:00〜19:00(最終入場18:30)
休館日/火(※5月5日は開館)
TEL/03-3475-2121
URL/www.2121designsight.jp/

Photos: Masaya Yoshimura Text: Naoko Aono Edit: Sayaka Ito

Profile

青野尚子Naoko Aono 建築・アート関係のライター。共著に建築が楽しい美術館を集めた『新・美術空間散歩』(日東書院本社)。21_21 DESIGN SIGHTで開催された「『そこまでやるか』壮大なプロジェクト展」(2017年)ディレクションも。

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