『AKIRA』との共演で人気の河村康輔による新作展 | Numero TOKYO
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『AKIRA』との共演で人気の河村康輔による新作展

東京・西麻布のCALM & PUNK GALLERYにて、『AKIRA』のコラージュでも人気を集めるコラージュアーティスト/グラフィックデザイナーの河村康輔による個展「KOSUKE KAWAMURA SOLO EXHIBITION 2020」が開催される。

河村は、世界最大級のストリートカルチャーの祭典「ComplexCon in Long Beach」への参加や、渋谷パルコで発表された大友克洋の代表作『AKIRA』との共作などを手がける傍ら、各地で精力的に個展を開催。田名網敬一作品集のアートディレクションをはじめ、オランダ・ロッテルダムのボイマンス美術館に大友克洋と共同で製作した「INSIDE BABEL」(ブリューゲル「バベルの塔」展)所蔵のほか、数々の活躍で国内外から注目される存在だ。

今でこそ「コラージュアーティスト」という肩書きで知られる河村だが、自身に影響を与えた音楽やファッションに関わる「グラフィックデザイン」へ憧れを持ち、装丁やフライヤーなどのデザインからキャリアをスタート。しかし、実は河村が「グラフィックデザイン」だと思い込んでいたのは「コラージュ」という手法だった。独学ゆえに定義にとらわれず、創作への好奇心とともに突き進んできた河村は、周りから自身の表現を評価されることで初めて「コラージュ作品」という存在に気がついたという。

その表現に大きく変化をもたらしたのが、近年の代表作である「シュレッダー・コラージュ」シリーズ。大量の素材を飲み込み、作家の手数によって多重のレイヤーとなって吐き出すコラージュのスタイルとは真逆の、「1枚の素材とだけ向き合う」という挑戦から生まれた作品である。

本展では、過去最大サイズである全長3メートル以上のシュレッダー・コラージュ・インスタレーション作品を展示。それを新作のコラージュ作品群が取り囲むという圧巻の光景が広がるという。無限に解体するシュレッダーと指先の感覚をもとに再構築する河村、その両者の間に起きる奇妙な対話(ノイズ)を、ぜひ会場で体感しよう!

「KOSUKE KAWAMURA SOLO EXHIBITION 2020 河村康輔 個展」
会期/2020年2月22日(土)~3月8日(日)
※2月21日18:00~21:00オープニングレセプション
会場/CALM & PUNK GALLERY
住所/東京都港区西麻布1-15-15 浅井ビル1F
開館時間/12:00〜19:00
料金/無料
休館日/日・月
※最終日3月8日は開館
URL/calmandpunk.com

Text : Akiko Kinoshita

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