“すべての女性は疲れている” ──前へ進む女性たちの展覧会 @ THE CLUB
2020年、白々しく明けた“女性活躍”の現状に、アートが灯す新たな決意。ジャスミン・ワヒのキュレーションによる、女性アーティストの作品たちがアートギャラリーTHE CLUBに集結し、熱き心の輪を広げていく。(『ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)』2020年3月号掲載)
ニューヨークで活動するインディペンデントキュレーター、ジャスミン・ワヒの呼びかけの下、女性の官能美を他者ではない自身のために表現しようと主張するマリリン・ミンターや、古典的な男性の欲望を女性目線で表現したナタリー・フランクのペインティング、日本のコスプレのイメージを引用しながら不穏なユーモアを醸し出すローリー・シモンズの写真作品などが力(パワー)を放つ。
「この世界を自身とプライドを持って歩むために。輝きながら、月明かりの下で踊るために」(ジャスミン・ワヒ)。“○○らしさ”の呪縛を超え、人が人として生きる未来へ。2020年、燃え上がるこの炎を、手から手へとリレーしていこう。
「all the women. in me. are tired. ―すべての、女性は、誰もが、みな、疲れている、そう、思う。―」
THE CLUBによる海外の若手キュレーター支援プロジェクト「Opus」の第2弾企画として開催。
会期/開催中〜3月5日(木)
場所/THE CLUB
住所/東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 6F 銀座 蔦屋書店内
TEL/03-3575-5605
http://theclub.tokyo/
Edit & Text : Keita Fukasawa