東京都渋谷公園通りギャラリーグランドオープン記念展 | Numero TOKYO
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東京都渋谷公園通りギャラリーグランドオープン記念展

小笹逸男『私の友達』(1985-1989年頃)みずのき美術館所蔵 提供:みずのき美術館
小笹逸男『私の友達』(1985-1989年頃)みずのき美術館所蔵 提供:みずのき美術館

東京都渋谷公園通りギャラリーが、改修工事に伴う約2年間の休館を経て、2020年2月8日にグランドオープン!開館を記念して展覧会「あしたのおどろき」と交流プログラム「ひらく、つながる」を同時開催。

小林勇輝『Chaotic Love』(2017年)作家蔵
小林勇輝『Chaotic Love』(2017年)作家蔵
東京都渋谷公園通りギャラリーは、アール・ブリュットの作品展示などをとおして、さまざまな創造性や価値観に人々が触れる機会を創出する振興拠点。アール・ブリュット(Art Brut)とは、専門的な美術教育を受けていない人などによる、独自の発想や表現方法が注目されるアートのこと。グランドオープンを記念して開催される展覧会「あしたのおどろき」では、誰の日常にも潜在的にある驚きや発見といった体験をテーマに、アール・ブリュットをはじめとしたさまざまな作品を紹介。

舛次崇『ペンチとドライバーとノコギリとパンチ』(2006年)日本財団所蔵 撮影:大西暢夫
舛次崇『ペンチとドライバーとノコギリとパンチ』(2006年)日本財団所蔵 撮影:大西暢夫

動物や日用品、風景といった身のまわりのものを独自の色やかたちで表したり、ドローイングや油彩、刺繍、アップリケなど身近な素材と技法を使って想像を超える表現を生み出したり、今まで意識を向けなかった空間の存在に気づかせてくれるアーティストたち。その作品は、当たり前だと思っているものの見方を揺さぶり、日常のふとしたものや気付いていなかった行為にあらためて光を当ててくれる。

二つの展示室をゆるやかにつなげた会場では随所に驚きが用意され、小さな空間を最大限に活かした動きのある作りの中で、まるで散策するように作品のあいだを歩きながら楽しむ演出も。

松岡亮 「Tibet Festival 2019」 展示風景
松岡亮 「Tibet Festival 2019」 展示風景

会期中は、ギャラリー・クルーズや学芸員によるギャラリートーク、しょうぶ学園のメンバーからなるパーカッショングループ「otto」によるアコースティックな即興セッションなど多数のイベントも開催。開催日時など詳細は公式サイトをチェック。

また、「ひらく、つながる」も同時開催。音楽家/アーティストの蓮沼執太、小林勇輝、松岡亮によるパフォーマンスをはじめ、ライブコンサート、ライブペインティングなど、来場者とともに作り上げる交流プログラムとなっている。

東京・渋谷に誕生した新しいギャラリーに、この機会にぜひ足を運んでみよう!

展覧会「あしたのおどろき」
会期/2020年2月8日(土)〜4月5日(日)
会場/東京都渋谷公園通りギャラリー 展示室1、2
住所/東京都渋谷区神南1-19-8 渋谷区立勤労福祉会館1F
開館時間/11:00〜19:00
料金/無料
休館日/月、2月25日
※2月24日開館
URL/inclusion-art.jp

Text : Akiko Kinoshita

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