「DOMANI・明日」展 国立新美術館で開催中 | Numero TOKYO
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「DOMANI・明日」展 国立新美術館で開催中

藤岡亜弥『川はゆく』(2017年)©Aya Fujioka
藤岡亜弥『川はゆく』(2017年)©Aya Fujioka

東京・六本木の国立新美術館にて、新しい時代のアート界を担う新たな才能を発表する展覧会「DOMANI・明日2020 傷ついた風景の向こうに」が開催中。会期は2020年2月16日(日)まで。

日高理恵子『空との距離 XIII』(2017年) photo:髙橋健治  ©Rieko Hidaka, Courtesy of Tomio Koyama Gallery
日高理恵子『空との距離 XIII』(2017年) photo:髙橋健治 ©Rieko Hidaka, Courtesy of Tomio Koyama Gallery

98年から毎年開催されている「DOMANI・明日展」は、今回で第22回目を迎える。67年にスタートした文化庁による人材育成プロジェクト「新進芸術家海外研修制度(在研)」に参加した、将来の日本芸術界を支えるアーティストが成果発表を行う場として、長きにわたって注目を集めている展覧会だ。

今回は、今夏の東京オリンピック・パラリンピック開催に先立ち、“日本の美”を世界に発信する「日本博2020」に参画する特別版として開催。「傷ついた風景の向こうに/ Landscapes in Our Age: Scarred and Reborn」をテーマに、石内都、米田知子、宮永愛子、畠山直哉ら実力派から若手まで、多世代から選び抜かれた11名によるグループ展となっている。

畠山直哉『2019年8月1日 宮城県仙台市』(2019年) ©Naoya Hatakeyama, Courtesy of Taka Ishii Gallery
畠山直哉『2019年8月1日 宮城県仙台市』(2019年) ©Naoya Hatakeyama, Courtesy of Taka Ishii Gallery

20世紀以降、日本や世界が経験した天災、戦争や環境問題といった人災によって生じた「傷痕」を、時間を経たからこそ生まれる表現を用いて展示。アーティストそれぞれの「傷ついた風景」をつなぐことを通じて浮かび上がる、傷ついても生き残り、再生する風景をとおして“明日”を見据えようとする試みだ。

会期中は、アーティストとゲストによるトークイベントやダンスパフォーマンスなども開催。詳細は公式サイトをチェック。自然の摂理と時間の蓄積がもたらす生命力あふれる眺めーー“明日”への希望を体感しに、ぜひ足を運んでみよう!

佐藤雅晴『福島尾行』(2018年)個人蔵 ©Courtesy of Estate of Masaharu Sato and KEN NAKAHASHI
佐藤雅晴『福島尾行』(2018年)個人蔵 ©Courtesy of Estate of Masaharu Sato and KEN NAKAHASHI

「DOMANI・明日2020 傷ついた風景の向こうに “DOMANI: The Art of Tomorrow” Exhibition 2020」
会期/開催中〜2020年2月16日(日)
会場/国立新美術館 企画展示室2E
住所/東京都港区六本木7-22-2
開館時間/10:00~18:00
※毎金・土20:00まで
※入場は閉館の30分前まで
料金/一般¥1,000円、大学生¥500
※高校生、18歳未満(要学生証、年齢のわかるもの)無料
※障害者手帳ご持参の方(付添の方1名含む)無料
休館日/毎火、2月12日
※2月11日開館
URL/domani-ten.com

Text : Akiko Kinoshita

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