ICCが提案する、リアル× ヴァーチャルの新しい展覧会 | Numero TOKYO
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ICCが提案する、リアル× ヴァーチャルの新しい展覧会

「ヴァーチュアル初台」 監修:豊田啓介(noiz)、制作:中村将達、noiz
「ヴァーチュアル初台」 監修:豊田啓介(noiz)、制作:中村将達、noiz

東京・初台のNTTインターコミュニケーション・センター[ICC]にて、メディアテクノロジーを駆使した“新しい展覧会のあり方”を探究する展覧会が開催中。オンライン展も展開され、リアル展示との融合を試みる。

新型コロナウイルスの感染拡大によって、昨年から断続的に、展覧会の中止や延期が相次いでいる。一方で、美術館やアーティストらは、オンライン展示やイベント配信などに意欲的に取り組んでおり、アート界でも急速にデジタル情報空間の可能性が大きく開かれようとしているようだ。

こうした世界情勢を背景に、NTTインターコミュニケーション・センター[ICC](以下、ICC)では、「多層世界の中のもうひとつのミュージアム——ハイパーICCへようこそ」と題した展覧会を開催。これまで最先端のメディアアートを紹介してきたICCの視点から、これからの展覧会のあり方を探る試みとなる。

原田郁『WHITE CUBE - WHITE CUBE 2018』(2018) 撮影:野口浩史
原田郁『WHITE CUBE - WHITE CUBE 2018』(2018) 撮影:野口浩史

アグネス吉井『ここにもいる』(2021) 参考図版
アグネス吉井『ここにもいる』(2021) 参考図版

展示会場は、リアルとオンラインの二つが用意されている。
ICCのリアル会場では、実際の展示作品に加えて、実空間では目に見えない要素を拡張現実(AR)の技術によって鑑賞することができる。片やオンライン会場は、仮想世界「ヴァーチュアル初台」として、東京オペラシティ街区の一部をアプリ上で再現。この街には、“情報の建築”としての「ハイパーICC」が建ち上がり、鑑賞者は内部に再現された展示空間にアクセスすることができる。このように二つの世界を共存させることで、“データと物質”を同じように扱う意欲的な試みだ。

ICCの展示空間と、仮想世界の中にあるもう一つのICC。新しい世界からの眺めを堪能してみてはいかが。

※掲載情報は2月2日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

多層世界の中のもうひとつのミュージアム——ハイパーICCへようこそ

リアル展示:
会期/2021年1月23日(土)〜3月14日(日)
会場/NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]  ギャラリーA
住所/東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー4階
入場料/無料(事前予約制)
時間/11:00〜18:00
休館/月曜日、2月14日(日)(保守点検日)
※休館日以外においても、開館時間の変更および臨時休館の可能性があるため、ホームページを確認のこと
TEL/03-5353-0900
URL/www.ntticc.or.jp/ja/exhibitions/2021/the-museum-in-the-multi-layered-world/www.e-tix.jp/ntticc/(予約方法詳細/オンラインチケットサイト))

オンライン展示:
会期/2021年1月16日(土)〜3月31日(水)
URL/hyper.ntticc.or.jp/ (オンライン展示会場)、hyper.ntticc.or.jp/download.html(「仮想世界:ヴァーチュアル初台とハイパーICC」ダウンロードページ)

Text : Manami Abe

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