未発表の貴重な作品も! ソール・ライター写真展@ライカギャラリー東京・京都 | Numero TOKYO
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未発表の貴重な作品も! ソール・ライター写真展@ライカギャラリー東京・京都

ニューヨークの伝説的な写真家、ソール・ライターの写真展が、東京・京都2都市のライカギャラリーにて開催中。どちらもヌード写真を中心に、日本未発表の作品など貴重な作品が公開される。

Lanesville, 1958 © Saul Leiter Foundation
Lanesville, 1958 © Saul Leiter Foundation

「カラー写真のパイオニア」と呼ばれ、世界的に名高い写真家のソール・ライター。2017年には東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムにて日本初の回顧展を開催し、大きな話題に。翌年1月から同会場でも写真展が行われる予定で改めて注目される機会となりそうだ。そんな彼の生涯や作品についてはこちらを。

さらに東京・銀座にあるライカギャラリー東京および、京都・祇園にあるライカギャラリー京都の2会場にて、写真展が同時開催中だ。

Jay, c. 1957 © Saul Leiter Foundation
Jay, c. 1957 © Saul Leiter Foundation

東京会場では、ヌード写真「Lanesville」が公開。画家を志しニューヨークにやってきたライターだが、一転しファッション写真家としてキャリアをスタート。このボストン郊外のレインズビルのコテージで撮影されたシリーズは、畑違いであったファッション写真を習得しようという意図も垣間見える作品だ。生前残した多くのヌード写真の中でも、カラーで撮影されたヌードはこのシリーズのみとなり、日本では今回が初のお披露目だ。

京都会場では死後見つかった膨大な未発表ヌード作品の中から紹介。1950年代を中心にライターのアパートで撮影された、親しい女性たちを美しい光と影でとらえたモノクローム作品だ。これらからはピエール・ボナールやエドガー・ドガなど、彼の愛した印象派の画家たちの影響も見ることができる。会場では、ライター自身がこれらの写真を発見し、印画紙にガッシュなどで絵画を施したミックスドメディアの作品も展示する。

いずれの会場もライターのヌード写真を中心に、彼の作品の魅力を深く伝える。
2020年3月上旬までの開催。お見逃しなく!

ソール・ライター写真展
■東京会場

会期/2019年12月6日(金)〜2020年3月1日(日)
会場/ライカギャラリー東京(ライカ銀座店 2F)
住所/東京都中央区銀座 6-4-1
TEL/03-6215-7070

■京都会場
会期/2019年12月7日(土)〜2020年3月5日(木)
会場/ライカギャラリー京都 (ライカ京都店 2F)
住所/京都市東山区祇園町南側 570-120
TEL/075-532-0320

URL/www.leica-camera.co.jp

Text:Akane Naniwa

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