峰なゆかの人気イラストエッセイ第2弾『もっとオシャレな人って思われたい!』
『ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)』の連載「ふんいき美人ちゃん」でおなじみ、峰なゆかの人気イラストエッセイが満を持して2冊目の書籍に!『もっとオシャレな人って思われたい』が2019年11月20日(水)発売。
『アラサーちゃん』、『女くどき飯』の作者、峰なゆかが「オシャレな人だと思われたい!」という一心で、ファッションやビューティ、ライフスタイルにまつわるあれこれに果敢にチャレンジする赤裸々イラストエッセイ。お年頃の女性ならきっと身に覚えのある、あの欲望や悩みに真正面から対峙する、我らが“なゆゆ”の実体験を収録。 ここではその一部を抜粋してお届け。誰もがネット広告で見たことのある、あの怪しい海外通販をやめられない理由って?
謎の海外通販は最高のギャンブル!?
インスタではお洋服とかアクセサリーなんかの海外通販サイトの広告をよく見かけますよね。私の場合はどこに着ていくんだかわからないオートクチュール感あるドレス、それも2〜3千円のやつがよく出てきます。これを「謎の海外通販」と呼んでいます。実際謎がいっぱいなんですよ。だってこんな値段でそんな服が作れるわけがなくない? つまり載ってる写真とは絶対別物の謎商品が届くことは自明なわけじゃないですか。 そんな怪しすぎるサイトでどこのどいつが買い物をするっつーのか? それは私です。
私のような女が「でも万に一つの可能性で……写真と寸分違たがわぬデザインの服が届くかもしれない……」とかアホ丸出しで夜な夜なカード番号を通販サイトに打ち込んでいるのです。
そこから1ヵ月ほど経って自分でも注文したことを忘れた頃、郵便受けに詰め込まれている不穏な小包を発見することになります。
たしか私がポチったのはボリューミーなフリルが全面についたマキシ丈ドレスだったはずなのに、件(くだん)の小包がどう見ても靴下ワンセット分くらいしか収まらないだろというサイズにまで圧縮されている時点でもう悪寒が止まりません。実際に開封してみて最も多いパターンは、試着してみる気力すらわかない、雑巾にする価値もない布キレ。即ゴミ箱にダンクです。
(中略)
こうして私は通販購入→ゴミ箱にダンクという作業を月1くらいで繰り返しておりまして、みなさん何かの病気だと思いました? 違うんです。私は3千円で一ヶ月わくわくする権利を購入しているだけなんです。成人女性が3千円ぽっちで1ヵ月わくわくできるんですよ?
(抜粋ここまで)
クオリティなんて知れているはずなのに、ついついポチリ。期待したところで、忘れた頃に届くのは使い物にならない「布キレ」なのに……。誰がどう考えても無駄にしか思えないその行為を、たった3千円でわくわく感を買っているのだと言語道断するなゆゆ。その発想はなかった……!
ほかにも、小顔美容矯正、巨乳願望、セルフィーなど、アラサー女子の心にズブズブと突き刺さる(!?)キーワードは以下の通り。果たして、「オシャレ」の正解とは。愛すべきなゆゆの奮闘記&迷走録をとくとご覧あれ!
もっとオシャレな人って思われたい!
著者/峰なゆか
定価/¥1,200(税抜)
仕様/四六判 160ページ
発売/2019年11月20日
発行/扶桑社
【ファッションの迷宮】
・いつも心にスクールカースト
・デニム戦国時代の訪れ
・おしゃれカースト上層部に潜入
・足元に咲くマルキュー愛
・嗚呼、憧れの華奢アクセ
・新時代に目指そう“着物美人”
・迷走アイウエア
・ビキニの二軍になりたくない
・謎の海外通販
【キレイの追求】
・鏡よ鏡、仲良くなれたら生涯の友
・ギャンブル、ホスト、基礎化粧品の闇
・小顔美容矯正を知っている側の私
・美の追求は万物共通
・ヘアアレンジの正解って何?
・デブへの敗北とカブツ愛
・暗闇で挑む、未知なる領域
・ダイエット紆余曲折物語
・早く人間になりたい!
・目くるめく巨乳願望
【ライフスタイル】
・誰のための“ピンク”か教えてほしい!
・贈り物マスターへの獣道
・救世主は一家にひとつのあのスプレー
・恥じらいが招く、女の靴の汚さよ。
・驀進すべし! いばらのセルフィー街道
Text: Yukiko Shinto