資生堂ギャラリーの100周年を記念する展覧会が開催中! | Numero TOKYO
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資生堂ギャラリーの100周年を記念する展覧会が開催中!

東京・銀座の資生堂ギャラリーにて、創立100周年を記念する展覧会が開催中。2019年10月18日(金)〜12月22日(日)まで。

ジェイ・チュン&キュウ・タケキ・マエダ 『Moulting』(2019年)より、資生堂の包装紙(矢部季、1924年)
ジェイ・チュン&キュウ・タケキ・マエダ 『Moulting』(2019年)より、資生堂の包装紙(矢部季、1924年)
1872年、日本初の西洋調剤薬局として東京・銀座の地でスタートを切った資生堂。1919年には「陳列場」(後の資生堂ギャラリー)を設立。同ギャラリーは現存する日本最古の画廊といわれており、創立当初から新進のアーティストたちに場を提供し、支援し続けてきた。 設立100周年を迎えた資生堂ギャラリーでは、ベルリンを拠点に活動するアーティストのジェイ・チュン&キュウ・タケキ・マエダを招いて展覧会を開催している。2002年に結成した気鋭のアーティストデュオ、ジェイ・チュン&キュウ・タケキ・マエダは、主にヨーロッパやアメリカなどで展覧会を開催し、美術史や批評に言及した作品を発表している。日本が近代化する過程において西欧の美学が果たした役割に興味をもった彼らは、資生堂がその先駆的存在として、西欧のモダンアートを積極的に取り入れていたことに注目。今年4月にドイツで行われた個展「The Auratic Narrative」では、資生堂のヴィジュアルイメージを再構成したスライドショー『Moulting』を発表した。
ジェイ・チュン&キュウ・タケキ・マエダ『Moulting』(2019年)より、『花椿』(1957年)表紙(ソニア・ドローネー『Rythme Coloré』、1956年
ジェイ・チュン&キュウ・タケキ・マエダ『Moulting』(2019年)より、『花椿』(1957年)表紙(ソニア・ドローネー『Rythme Coloré』、1956年
Carissa Rodrigues 『The Maid』(2018年)
Carissa Rodrigues 『The Maid』(2018年)

本展「Surface and Custom」では、ジェイ・チュン&キュウ・タケキ・マエダが『Moulting』で扱われたテーマをもとにして、5名の現代アーティストをセレクト。サーラ・ドゥラートやピエール・ルギヨン、クララ・リーデン、カリッサ・ロドリゲス、竹岡雄二による作品で会場を構成する。

100年におよぶ資生堂のヴィジュアルイメージの移り変わりをたどることのできる本展を、現代アーティストたちの作品とともに楽しんでみてはいかが。

Surface and Custom
会期/2019年10月18日(金)〜12月22日(日)
会場/資生堂ギャラリー
住所/東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階
入場料/無料
時間/火〜土曜日は11:00〜19:00、日曜日・祝日は11:00〜18:00
休館/月曜日(祝日の場合も休館)
TEL/03-3572-3901
URL/www.shiseidogroup.jp/gallery/

Text : Manami Abe

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