杉本博司の「江之浦測候所」にて初のアートプロジェクトが開催 | Numero TOKYO
Art / Post

杉本博司の「江之浦測候所」にて初のアートプロジェクトが開催

日本を代表する現代美術作家・杉本博司が設計を手がけた「小田原文化財団 江之浦測候所」にて、現代アーティストのティノ・セーガルによるアートプロジェクトが開催される。2019年10月4日(金)〜11月4日(月・振休)まで。

江之浦測候所の野点席 ©︎Odawara Art Foundation
江之浦測候所の野点席 ©︎Odawara Art Foundation

神奈川県・小田原の海を望む立地に、昨年秋に完成した「小田原文化財団 江之浦測候所」。広大な敷地には、美術品鑑賞のためのギャラリー棟、石舞台、光学硝子舞台をはじめ、茶室、庭園などがあり、至る所から杉本博司の美学が香り立つ日本文化芸術の発信地として、国内外からアートファンが訪れる新名所となっている。

「美意識を磨きに出かけたい、東京近郊の隠れ名スポット」小田原文化財団 江之浦測候所

そしてこの秋には、開館以来初となる現代アートプロジェクトを開催。ベルリンを拠点に活動するアーティストのティノ・セーガルが招聘され、この場所からインスピレーションを受けて構想された “作品”を1カ月にわたって繰り広げる。

セーガルは、2013 年にヴェネチア・ビエンナーレ金獅子賞を受賞。パレ・ド・トーキョー(パリ)やアムステルダム市立美術館など、名だたる美術館で個展を開催し、多数の国際展にも参加している。物質による作品制作や展示は一切行わず、作家の指示に基づいたパフォーマーの動きによって、観客を“ある体験”にいざなう作品で知られている。

また、セーガルのハプニング的な作品は記録を一切残さないため、今回のプロジェクトにおいてもまた、目撃した来館者の記憶にのみ留められる特別な機会となるはず。ぜひ、その目で確かめてみて……!!

ティノ・セーガル近影
ティノ・セーガル近影

ティノ・セーガル@江之浦測候所
会期/2019年10月4日(金)〜11月4日(月・振休)
会場/小田原文化財団 江之浦測候所
住所/神奈川県小田原市江之浦362-1
入場料/3000円
入館/完全予約制(1日2回/午前の部:10:00〜13:00、午後の部:13:30〜16:30)
休館/火・水曜日、年末年始(臨時休館あり)
TEL/0465-42-9170
URL/www.odawara-af.com/ja/enoura/(予約申し込み)

Text : Manami Abe

Magazine

JANUARY / FEBRUARY 2025 N°183

2024.11.28 発売

Future Vision

25年未来予報

オンライン書店で購入する