西陣織の細尾、初の旗艦店で オープニング展示が開催中 | Numero TOKYO
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西陣織の細尾、初の旗艦店で オープニング展示が開催中

西陣織の老舗・細尾が、ブランド初となる旗艦店をオープン。併設されたギャラリーで、展覧会「THE STORY OF JAPANESE TEXTILES ―日本の美しい布―」を開催中。2019年12月14日(土)まで。

約1200年前より、古都・京都において貴族や武士階級などごく限られた人々のためだけに贅と技を極めて作られてきた織物・西陣織。その西陣織の老舗にして、革新的な取り組みの数々でも注目を集める細尾が、初の旗艦店「HOSOO FLAGSHIP STORE」を京都の烏丸御池エリアにオープンした。ストア内では、細尾のテキスタイルメゾン「HOSOO」のコレクションをはじめ、テキスタイルを用いたファニチャーやプロダクトのホームコレクションなどが展開される。 細尾の新本社ビルでもある「HOSOO FLAGSHIP STORE」は、建築物として実用的な機能を持ちながらも、工芸品のように職人の手技が随所に感じられるつくりに。ストア内には、そんな “工芸建築”の空間でティータイムを楽しめる「HOSOO LOUNGE」が併設され、きものや工芸のストーリーを感じることができるスイーツなどが提供される。

取材で撮影された2万枚におよぶ写真を、 高谷史郎のディレクションのもと映像作品で制作。 織機の糸に投影している。
取材で撮影された2万枚におよぶ写真を、 高谷史郎のディレクションのもと映像作品で制作。 織機の糸に投影している。

また、併設のギャラリー「HOSOO GALLERY」では、こけら落とし展「THE STORY JAPANESE TEXITILES -日本の美しい布-」が開催中。越後上布や黄八丈、京友禅、大島紬など、日本各地に古くから伝わる布に焦点を当て、その土地ならではの歴史や風土によって育まれた布の原点に迫る試み。「細尾」12代目の細尾真孝が4年の歳月をかけ、日本国内の染織産地を訪ね歩いて記録したドキュメンテーションとともに布のコレクションを展示する。

「HOSOO GALLERY」では、日本の歴史や文化、未来について発信する展覧会を年間2〜3回不定期で開催予定。どうぞ、お見逃しなく!

THE STORY OF JAPANESE TEXTILES ―日本の美しい布―
会期/2019年9月2日(月)〜12月14日(土)
会場/HOSOO GALLERY
住所/京都市中京区姉小路下ル柿本町412
入場料/無料
時間/10:30〜18:00
休館/日曜日、祝日、年末年始
TEL/075-221-8888
URL/www.hosoo.co.jp/

Text : Manami Abe

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