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「瀬戸内国際芸術祭」にも参加。栗林隆の「出部屋」とは?

『福島第一原子力発電所の横の海にて』(2012年) photo:志津野雷
『福島第一原子力発電所の横の海にて』(2012年) photo:志津野雷

東京・代官山のアートフロントギャラリーにて、ジャカルタを拠点とし世界各地で活動するアーティスト・栗林隆の個展が2019年9月6日(金)〜9月29日(日)まで開催される。

ドイツに10年以上滞在経験のある栗林は、東西に分かれていた歴史を持つドイツの影響もあり、“境界”をテーマにさまざまなメディアを使いながら制作を続けている。国境や水平線などの物理的な「境界」だけでなく、頭の中にある既成概念に縛られた見えない“境界”など、多角的な視点から物事の異なる側面を喚起し、作品として提示する。

『バスク地方の海にて』(2012年) photo:志津野雷
『バスク地方の海にて』(2012年) photo:志津野雷

シンガポール国立博物館(2007年)、チェルシー・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザイン(2013年)での個展をはじめ、シンガポール・ビエンナーレ(2006年)など国際展へも参加。日本国内では、十和田市現代美術館に『ザンプランド』(2006年)が恒久設置されているほか、「ネイチャー・センス展」(森美術館/2010年)などのグループ展にも数多く参加している。

この秋には「瀬戸内国際芸術祭2019」秋会期への参加も決まっている栗林。展示の舞台は、母親の生まれ故郷でもある伊吹島の「出部屋(でべや)」と呼ばれる産院跡地。そこは400年におよぶ島の風習で、出産の前後1カ月間を女性だけで集団生活していたという独自の文化を象徴する場所であり、島の多くの人々が産まれた場所。そして、お産という“命の境界線”を象徴するような場所でもある。


そこでの展示を控えた今回、アートフロントギャラリーでも個展を開催する。「出部屋」をテーマに、栗林自身のアーティストとしての存在への問い、近年思考を巡らせている心の庭を育む「にわし」としての試みなど、彼にとっての「出部屋」を展示する。

「瀬戸内国際芸術祭」の展示とあわせて、ぜひ足を運んでみよう! 


栗林隆「出部屋」
会期/2019年9月6日(金)〜9月29日(日)
会場/アートフロントギャラリー
住所/東京都渋谷区猿楽町29-18 ヒルサイドテラスA棟
開館時間/11:00〜19:00
休館日/月、火、9月6日のみ18:00〜20:00開館
URL/artfrontgallery.com
※9月6日(金)18:00〜20:00のレセプションは一般参加も可

Text : Akiko Kinoshita

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