篠山紀信が紡ぐ「写真力」 最後の巡回展開催! | Numero TOKYO
Art / Post

篠山紀信が紡ぐ「写真力」 最後の巡回展開催!

篠山紀信『ジョン・レノン オノ・ヨーコ』(1980年)
篠山紀信『ジョン・レノン オノ・ヨーコ』(1980年)

東京・水道橋の東京ドームシティにあるGallery AaMoにて、2019年9月5日(木)~10月27日(日)まで「篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN The Last Show」が開催される。写真家・篠山紀信は、1950年代後半より写真活動をスタートし、現在もなお写真界の第一線で時代の先端を撮影し続けている。

篠山紀信『広瀬すず』(2017年)
篠山紀信『広瀬すず』(2017年)
「篠山紀信展 写真力」は、2012年から熊本市現代美術館を皮切りに7年間にわたって全国32会場を巡回。写真展の常識を塗り替える破格のスケールが話題となり、累計約99万人を動員している写真展だ。本会期中には、累計動員数が100万人を達成することが見込まれており、「日本初の100万人を突破する写真展」として、日本写真史に大きな足跡を刻むことだろう。

篠山紀信『樹木希林』(2018年)
篠山紀信『樹木希林』(2018年)

本展では、長嶋茂雄、樹木希林、広瀬すずといった昭和・平成・令和のスターたちの写真を大きく引き伸ばして展示。中には幅8メートルを越える巨大作品もあり、「GOD」(鬼籍に入られた人々)、「STAR」(すべての人々に知られる有名人)、「SPECTACLE」(私たちを異次元に連れ出す夢の世界)、「BODY」(裸の肉体―美とエロスと闘い)、「ACCIDENTS」(2011年3月11日―東日本大震災で被災された人々の肖像)の5つのエリアに分けて紹介する。「写真の神様が降りてきた」と篠山自らが厳選した作品や新作を、ダイナミックで迫力ある展示空間で堪能することができる。

篠山紀信『大友瑠斗(9) 大友乃愛(7) 名取市』(2011年)
篠山紀信『大友瑠斗(9) 大友乃愛(7) 名取市』(2011年)

進化し続ける篠山とともに新陳代謝を繰り返してきた本展は、今回が最後の実施となる。篠山紀信による展覧会シリーズの集大成ともいえるこの機会に、時代を超えて紡がれてきた”写真力”を、ぜひ体感してみよう!

「篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN The Last Show」
会期/2019年9月5日(木)〜10月27日(日)
会場/Gallery AaMo
住所/東京都文京区後楽1-3-61
開館時間/10:00〜18:00
※最終入館17:30
休館日/会期中無休
入場料/一般¥1,400、高校大学生¥900、小中学生¥400
※未就学児無料
URL/tokyo-dome.co.jp/aamo

 

Text : Akiko Kinoshita

Magazine

JUNE 2024 N°177

2024.4.26 発売

One and Only

私のとっておき

オンライン書店で購入する