『Numero TOKYO』10月号に沢尻エリカが登場!
ただいま絶賛発売中の『Numero TOKYO』2019年10月号では、9月13日(金)に公開となる映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』で再び蜷川実花監督とタッグを組んだ沢尻エリカにフィーチャー。フォトグラファー・新津保建秀が捉えたビジュアルとともに、波紋を呼んだ過去を振り返りながら現在の心境を明かしたロングインタビューを掲載している。(以下、本誌より抜粋)
プロとして失格だった「別に」。あの失敗で大人になれた
モデル活動を始めたのが小学校6年生のとき。その後、数々の映画やドラマの主演を務め、現在、日本を代表する女優の一人となった沢尻エリカ。海外移住などが芸能ニュースを騒がせたこともあったが、「今は幸せ」とリラックスした笑顔で語る。
「20 代になったばっかりの頃は周りがよく見えていなかったんだと思う。求められる『沢尻エリカ像』はこうなんだと、自分で作り上げたフェイクになり切ろうとしていた。でも、やっぱり無理があったよね。どこかでそれを壊したいと思っていたし、そんな気持ちが爆発してあんな大失敗をして、周りにもさんざん迷惑をかけて。素敵な作品を台無しにして、プロとして失格だったと思う。でもあのとき、壊れたから自分に向き合えたし、あの失敗があったから、私はいま、大人になれたんだと思っています」
「シワだって美しさの一つ」。33歳のエリカは成長を続ける
「恋の力は絶大。誰かを好きになると、みんなに優しくなれる。それはきっと自分に逃げ場ができるから。素顔の自分に戻って、会いたい人がいるっていうことは、女優にとって必要なことだと思います。それは作品にも出てくるし、いい芝居をするには大事なこと」
「若い頃は童顔が嫌で仕方なかった。背伸びして大人びたメイクをしたこともあったし、他人にメイクを任せることができなくて、全て自分でメイクしていたこともありました。年齢を重ねるごとに力が抜けて、自然でいいんだとわかって。その年齢ごとの美しさって絶対あると思う。肌の潤いとハリは必要だから、インナーケアとコスメでちゃんとケアするけど、年齢を重ねてできる笑いジワは、その人の魅力。無理に何かする必要はないし、やっぱり素の美しさが一番強いと思います」
(ここまで、本誌より抜粋)
いつだって“センセーショナル”という枕詞がつきまとう、女優・沢尻エリカ。その名前を耳にするだけで何だかザワザワする……。そんな偏見を華麗にスルーして淡々と語る言葉の端々からは、自然体であることの美しさとしなやかさが滲み出ている。
そして今回小誌で見せてくれた圧倒的な透明感、あらゆるノイズをかき消すほどのピュアな美しさには、彼女が新人賞を総なめにした『パッチギ!』を思い出さずにはいられない。思わず「キョンジャ……!」と呼びたくなってしまうほどだ。野菜たっぷりの食事、コラーゲンや酵素を摂る、ヨガを欠かさない、恋をしている、いつもポジティブでいる──彼女が今回インタビューで明かしてくれた美の秘訣は、驚くほど普通なのだけれど、苦難や葛藤を乗り越えて成長した彼女は最強で、「仕事もプライベートも今が最高に楽しい」という言葉に嘘がないことは一目瞭然。ぜひ本誌を手に取って、あなたの中の沢尻エリカ像を刷新してほしい。
Text:Chiho Inoue