Fashion / Post

マームとジプシーとの特別企画による、suzuki takayukiの子ども服

マームとジプシーによる『めにみえない みみにしたい』が再演中だ。この作品は、マームとジプシーを主宰する藤田貴大が初めて「4歳から楽しめる」というコンセプトを掲げ、2018年に発表したもの。音楽をクラムボンの原田郁子、衣装をsuzuki takayukiが手がけているのだが、今回、特別企画としてsuzuki takayukiが子ども服を作ったのだという。

ドレス 各¥18,000 ブラウス ¥14,800/すべてsuzuki takayuki(tel:03-5846-9114)
ドレス 各¥18,000 ブラウス ¥14,800/すべてsuzuki takayuki(tel:03-5846-9114)

本物かどうかなんて、子どもにはわからない――小さな子どもを育てていると、子どもがいかに無知で、ものごとの善し悪しを判断する基準を持たない存在であるかという、古今東西受け継がれてきた偏見に出くわす。割と頻繁に。

その一方で、子どもの伸びやかな感性(とそれを大事に育てている母)を讃えたポストに辟易しつつも自戒することも多い。大人も子どもも、互いに好きなものを尊重しながら共同生活をつつがなく送ることができればよいのだが、なかなかそれが簡単ではない。だから、Numero TOKYO読者のような、ある程度カルチャーに親しんできた子育て中の人間にとって、「大人も子ども(心の底から)一緒に楽しめる」良質なコンテンツは何よりの正義なのではないかと思う。

今回suzuki takayukiが提案した子ども服は、まさに大人と子どもが「服を着るというもっとも身近な体験」を共有するという考えをもとに作られている。

オーガニックコットンとリネンを合わせ、柔らかさとさらりとした質感を持ち合わせた特別な素材を用いた、シャツとドレス。オリジナルのボタンには、無漂白の貝素材が使われている。心地よい素材に袖を通したときに感じる“滑らかな感覚”。風をはらむスカートの、ふわりとしたシルエット。おとぎ話の主人公と自分を重ねて高鳴る胸の鼓動……そんなふうに、服と対峙してきた大切な記憶まで蘇らせてくれるような、小さなコレクションだ。

長く着られそうなサイズ感、綿80%に麻20%というザブザブ洗える素材、シンプルで飽きがこない洗練されたデザインは親にとっては嬉しく、子どもたちは、その着心地のよさの虜になるかもしれないし、ならないかもしれないが、どんな子にも似合いそうな懐の深さがある服のように見受けられる。サイズは100と120、カラーはnudeとblackの展開。マームとジプシー『めにみえない みみにしたい』全国ツアー公演会場、suzuki takayuki オフィシャルオンラインストアにて販売中だ。

suzuki takayuki オフィシャルオンラインストア「esseism」

マームとジプシー「めにみえない みみにしたい」全国ツアー公演

Text:Chiho Inoue

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December 2019 N°132

2019.10.28発売

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