マームとジプシーとの特別企画による、suzuki takayukiの子ども服
マームとジプシーによる『めにみえない みみにしたい』が再演中だ。この作品は、マームとジプシーを主宰する藤田貴大が初めて「4歳から楽しめる」というコンセプトを掲げ、2018年に発表したもの。音楽をクラムボンの原田郁子、衣装をsuzuki takayukiが手がけているのだが、今回、特別企画としてsuzuki takayukiが子ども服を作ったのだという。
今回suzuki takayukiが提案した子ども服は、まさに大人と子どもが「服を着るというもっとも身近な体験」を共有するという考えをもとに作られている。
オーガニックコットンとリネンを合わせ、柔らかさとさらりとした質感を持ち合わせた特別な素材を用いた、シャツとドレス。オリジナルのボタンには、無漂白の貝素材が使われている。心地よい素材に袖を通したときに感じる“滑らかな感覚”。風をはらむスカートの、ふわりとしたシルエット。おとぎ話の主人公と自分を重ねて高鳴る胸の鼓動……そんなふうに、服と対峙してきた大切な記憶まで蘇らせてくれるような、小さなコレクションだ。
長く着られそうなサイズ感、綿80%に麻20%というザブザブ洗える素材、シンプルで飽きがこない洗練されたデザインは親にとっては嬉しく、子どもたちは、その着心地のよさの虜になるかもしれないし、ならないかもしれないが、どんな子にも似合いそうな懐の深さがある服のように見受けられる。サイズは100と120、カラーはnudeとblackの展開。マームとジプシー『めにみえない みみにしたい』全国ツアー公演会場、suzuki takayuki オフィシャルオンラインストアにて販売中だ。
Text:Chiho Inoue