Art / Post
絵画を中心に、印刷、音、写真や映像などの多彩な表現を展開し、幅広いジャンルに影響を与えてきた大竹伸朗。本展では、1978年から現在まで40余年にわたって制作を続ける「ビル景」シリーズ800点以上の作品より600点余りが一堂に展示される。以前紹介した熊本市現代美術館での同展示を経て、水戸芸術館現代美術ギャラリーでは、大型の立体作品など新作数点が加わったり、展示構成や出品作品が大きく変化したりと、また違った展示となるようだ。
「ビル景」とは、現在の風景をそのまま描いたものではないという。大竹の中に記憶された香港やロンドン、東京といったさまざまな都市の湿度や熱、騒音、匂いなどがランダムにミックスされ、「ビル」という形となり描き出される仮想の風景だ。
大竹伸朗「ビル景」シリーズの大規模展@水戸
現代美術の世界だけでなく、文字やデザインなど、幅広いジャンルに影響を与えてきたアーティスト、大竹伸朗。熊本市現代美術館での展示を経て、水戸市にある水戸芸術館現代美術ギャラリーに、40年あまり制作し続けられる「ビル景」シリーズが登場。関東では13年ぶりとなる美術館での個展だ。
『放棄地帯』 2019年 ©Shinro Ohtake, Courtesy of Take Ninagawa, Tokyo, Photo by Kei Okano
『Tokyo V』 1984年 © Shinro Ohtake, Courtesy of Take Ninagawa, Tokyo, Photo by Kei Okano
会場では、「ビル景」展ロゴや描き下ろしドローイング、フォトコラージュをプリントした特製Tシャツや、亜鉛凸版による本展ポスターのスペシャルエディションも販売されるので、こちらも要チェックを!
『浮遊するビルの大きな肖像』 2002年 広島市現代美術館蔵 ©Shinro Ohtake, Courtesy of Take Ninagawa, Tokyo, Photo by Kei Okano
「大竹伸朗 ビル景 1978-2019」
会期/2019年7月13日(土)〜10月6日(日)
時間/9:30〜18:00(入場は17:30まで)
場所/水戸芸術館現代美術ギャラリー
住所/茨城県水戸市五軒町1-6-8
休館/月曜※7月15日、8月12日、9月16日、9月23日(月・祝/振)は開館、7月16日、8月13日、9月17日、9月24日(火)は休館
料金/一般900円、団体(20 名以上)700円込、高校生以下・70 歳以上・障害者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は無料
TEL/029-227-8120
URL/www.arttowermito.or.jp/
Text:Akane Naniwa