トム・ヨーク×ポール・トーマス・アンダーソン。最新アルバムと短編『ANIMA』が配信開始 | Numero TOKYO
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トム・ヨーク×ポール・トーマス・アンダーソン。最新アルバムと短編『ANIMA』の配信がスタート

レディオヘッドのフロントマン、トム・ヨークが『The Eraser』、『Tomorrow's Modern Boxes』に続く3枚目のソロ・アルバム『ANIMA』をリリースした。プロデューサーはナイジェル・ゴドリッチ。6月27日よりダウンロード/ストリーミング配信をスタートし、ポール・トーマス・アンダーソンによる同名の短編映画「ANIMA」もNetflixで限定公開中だ。

ポール・トーマス・アンダーソン監督とレディオヘッドいえば『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』、『ザ・マスター』、『インヒアレント・ヴァイス』と長きにわたってジョニー・グリーンウッドが音楽を担当し、『ファントム・スレッド』ではアカデミー賞作曲賞にもノミネートしている。一方のトム・ヨークは昨年ルカ・グァダニーノ監督の『サスペリア』で映画のサントラを初めて手がけ、バンドメンバーのジョニー・グリーンウッドに「少しだけ嫉妬していた」と明かしていた。そんなトム・ヨーク自身の最新アルバム『ANIMA』から収録曲3曲を使用したポール・トーマス・アンダーソン監督の短編映画は、音楽と映像を融合した新時代のMVのクリエイティブとしてエポックメイキングといえるような素晴らしい作品になっている。

Netflixで公開中の本編では、目覚めた瞬間に輪郭が曖昧になったり記憶から消え去ってしまう“夢”の世界の非現実性や不確かさが、コンテンポラリーダンス表現を用いて見事に映像化されており、まるで本物の(?)夢のように「不思議とまた観たくなる」作品に仕上がっている。

こちらは短編でリードトラックにもなっている「Not The News」のMV。アルバムの『ANIMA』というタイトルがユングの夢分析に影響を受けたことなど、今作の制作過程や着想源はこちらのインタビューで語られている。

なお、世界に先駆けて発売される国内盤CDは、高音質で楽しめるUHQCD仕様で、歌詞対訳と解説書に加え、3枚のアートカードが封入される。タワーレコードでは缶バッチ、HMV、diskunion、TSUTAYAほか、BEATINK.COMではオリジナル・ステッカー、amazonではマグネットが購入特典(いずれも先着順)。

タワーレコード特典の缶バッチ
タワーレコード特典の缶バッチ

ステッカー
ステッカー

Amazon特典のマグネット
Amazon特典のマグネット

限定アナログ盤にはボーナストラックを1曲追加収録し、通常の2枚組ブラック盤と、限定の2枚組オレンジ盤が登場。また、数量限定でオリジナルTシャツとのセット販売も。

なおトム・ヨークは、「Tomorrow’s Modern Boxes」名義で、フジロック2019への出演が決定している。

Photo by Alex Lake
Photo by Alex Lake

限定輸入盤2LP(7月19日発売)
限定輸入盤2LP(7月19日発売)

THOM YORKE『ANIMA』
2,500円(XL RECORDINGS/BEAT RECORDS)
2019年07月17日発売予定
www.beatink.com

Text: Chiho Inoue

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