カール・ラガーフェルドの追悼イベントが開催 | Numero TOKYO
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カール・ラガーフェルドの追悼イベントが開催

カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)の追悼イベント「カール・フォー・エヴァー(Karl For Ever)」が開催された。

2019年2月に85歳で死去したファッション界の巨匠を追悼するこのイベントは6月20日(木)、仏パリにあるグラン・パレで行われ、ティルダ・スウィントンやヘレン・ミレン、カーラ・デルヴィーニュ、ジジ・ハディッド、クラウディア・シファー、ヴァレンティノ・ガラヴァーニ、米版ヴォーグ誌の編集長アナ・ウィンターらが出席した。

シャネルやフェンディ、ラガーフェルド自身の名前を冠したブランドでの業績をフィーチャーしたイベントにオレンジのパターン柄のペプラムにスカートという出で立ちで登場したティルダは、ラガーフェルドのお気に入りだったという1928年に出版されたヴァージニア・ウルフ著『オーランドー』の一節を引用し、「服が私たちを着るのであって、私たちが着るのではありません」「服のおかげで私たちの世の中に対する見方が変かり、世の中の私たちに対する見方も変わるのです」と語っている。ちなみに、ティルダはジェンダー・アイデンティティーを題材にした同著を原作とした1992年の映画版に出演している。

またラガーフェルドの親友だったヘレンは、ヴァイオリニストのチャーリー・シームの伴奏で、故人の語録『ザ・ワールド・アコーディング・トゥ・カール』を朗読し、ラガーフェルドを偲んだ。

さらに、ラガーフェルドのモデルを何度も務めたカーラは、フランスの作家コレットの詩を朗読し、ラガーフェルドのおかげで人生が変わったとしている。ピンクのフェザーがあしらわれたドレスを身にまとったカーラは、ラガーフェルドの愛猫シュペットがスクリーンに映し出される中、猫について一節も読み上げていた。

一方で、1分間の黙祷で始まった同イベントでは、ファレル・ウィリアムスが特別パフォーマンスを披露したほか、ナオミ・キャンベルやペネロペ・クルス、クリステン・スチュワート、ジャネール・モネイなども出席する中、最後はデヴィッド・ボウイの『ヒーローズ』で締めくくられた。

膵がんで他界したラガーフェルドの遺言により、葬儀は行われなかったものの、シャネルとフェンディは、2019年度の秋冬コレクションショーで故人への哀悼の意を示している。

 

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