ベルナール・フリズ展 @ ペロタン東京&カイカイキキ | Numero TOKYO
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ベルナール・フリズ展 @ ペロタン東京&カイカイキキ

『Oden-sept 』(2017)  Photographer Claire Dorn  © Bernard Frize / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2019 (All works)
『Oden-sept 』(2017) Photographer Claire Dorn © Bernard Frize / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2019 (All works)

フランス人画家ベルナール・フリズ(BERNARD FRIZE)の個展が、ポンピドゥ・センター国立近現代美術館(パリ)での回顧展に先立ち、ペロタン東京とカイカイキキギャラリーで開催されている。2019年3月22日から5月8日まで。

MoMA(ニューヨーク近代美術館)に次ぐ、世界第2位の近現代美術のコレクションを誇るパリのポンピドゥー・センター。ここで5月から開催予定のフランス人画家、ベルナール・フリズの回顧展に先行して、ペロタン東京とカイカイキキギャラリーにて、フリズの個展が同時開催されている。かつて多くのファンを生み出した国立国際美術館(大阪)での「Essential Painting」展から13年ぶり、待望の日本での個展だ。

『Toky』(2018)
  Photographer Claire Dorn © Bernard Frize / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2019 (All works)
『Toky』(2018)
 Photographer Claire Dorn © Bernard Frize / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2019 (All works)
フリズの作品はいわゆる抽象画にカテゴライズされるものの、現代の抽象画の新たな展開の中心とも言うべき評価を集めており、2015年にはベルリンの芸術アカデミーからケーテ・コルヴィッツ賞を受賞している。

『Lupa』(2018) 
Photographer Claire Dorn © Bernard Frize / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2019 (All works)
『Lupa』(2018) 
Photographer Claire Dorn © Bernard Frize / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2019 (All works)

本展では新作を含めて数多くのペインティングが展示され、フリズ独自の思想に基づく「具象芸術」に触れることができる。フリズは「私はペインティングにただ一つものがあったり、一つのものが示されている のではなく、むしろ作品にパラドックス、対立、難しさがあるところまで到達することを常に試みています」と述べている。

現代抽象芸術の最先端に触れる貴重な機会を、お見逃しなく。

BERNARD FRIZE展

会期/2019年3月22日(金)~5月8日(木)
時間/11:00〜19:00
休館日/日曜・月曜・祝日

会場/Kaikai Kiki Gallery
住所/東京都港区元麻布2-3-30 元麻布クレストビルB1
TEL/03-6823-6038

会場/ペロタン東京
住所/東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル1階
TEL/03-6721-0687
URL/www.perrotin.com/exhibitions/bernard_frize/7199

Text : Ryoji Sugawara

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