横浜のファッションデザイナー矢内原充志展@BankART SILK | Numero TOKYO
Art / Post

横浜のファッションデザイナー矢内原充志展@BankART SILK

横浜・寿町のドヤ街に暮らし、活動する人々の多様性をファッションを通して表現したプロジェクトから、新作プレタポルテ、これまでのアーカイブなどを一挙公開する、ファッションデザイナー・矢内原充志(やないはら・みつし)による展覧会がスタート。BankART SILK(バンカートシルク)にて、2019年2月27日(水)〜3月9日(土)まで開催。

1975年生まれ、横浜を拠点に活動するファッションデザイナー・矢内原充志。1997〜2011年にかけて、パフォーミングアートグループ「ニブロール」で衣装兼アートディレクターとして活動。東日本大震災を機に自身の表現活動を見直し、11年からはリアルクローズのメンズブランド「ミツシヤナイハラ(MITSUSHI YANAIHARA)」を展開している。 このたび、矢内原が3年間継続してきたプロジェクト「KOTOBUKI INSIDE YOKOHAMA」が、BankART SILKにて展示される。日本3大ドヤ街の一つである横浜の寿町を歩きながら人々と対話し、それぞれの人にマッチした服を自作してポートーレートを撮影。そこに暮らし、活動する人々の多様性を、ファッションを通して視覚化することを目的としている。

会場では、愛媛県縫製品工業組合と取り組んでいる「FACTORY LINE」や、横浜市立大学コミュニケーション・デザイン・センター(YCU-CDC)と共同開発したテック系ファブリックを展示するほか、ミツシヤナイハラ新作プレタポルテや活動アーカイブなどを展示。100点を超える洋服に加えて、スタジオニブロールとして18年に手がけたさまざまなプロジェクトを公開する。

展示会場のBankART SILKは、18年3月に惜しまれつつ営業を終了した「BankART Studio NYK」に代わる新たな活動拠点として、みなとみらい線新高島駅高架下に誕生した「BankART Station」、関内のカフェ兼アートブックショップ「BankART Home」とともに再オープンしたもの。山下公園のほど近く、建築家・坂倉準三が手がけたシルクセンター(1959年竣工)の1階に、2月1日にオープンした。

横浜の地に寄り添う矢内原の活動を、新しく生まれ変わったBankARTで楽しんでみてはいかが。

MITSUSHI YANAIHARA 2019 展覧会
会期/2019年2月27日(水)〜3月9日(土)
会場/BankART SILK
住所/神奈川県横浜市中区山下町1 シルクセンター1階
入場料/無料
時間/11:00〜19:00
休館日/無休
TEL/045-651-3808(有限会社スタジオニブロ—ル)
URL/bankart1929.com/bank2018/space/silk/index.html

Text : Manami Abe

Magazine

JUNE 2024 N°177

2024.4.26 発売

One and Only

私のとっておき

オンライン書店で購入する