まだまだ支援可能!杉本博司が探し求める桃山時代の秘宝
日本を代表する現代美術作家・杉本博司が、新たなプロジェクトに向けてクラウドファンディングを開始。その内容は、イタリア・バチカンを舞台に、約430年の時をかける宝探しの旅……?
障壁画などの美術や工芸、城郭建築などにおいて、豪華絢爛で華やかな傑作が数多く生まれた安土桃山時代(1568-1598年)。とりわけ、織田信長最後の城「安土城」は、黄金をふんだんに使用し、贅沢を極めて建造された。本能寺の変の折に焼亡し、今では幻の城となった「安土城」の全貌を解き明かす唯一の絵画史料が、『安土城図屏風』。織田信長の命によって、当時最高の絵師と謳われた狩野永徳(かのうえいとく)の手によって描かれたと考えられている。
信長からローマ教皇(グレゴリウス13世)に献納された後、今日まで行方不明となっている『安土城図屏風』。現存すればなんと、国宝級とも……!! そんな、幻の傑作を追い求めるのは、小誌「Numèro TOKYO」でもたびたび注目している、現代美術作家の杉本博司。2018年より、クラウドファンディングサイト「Makuake」にてプロジェクト資金を調達し、調査員をバチカンに派遣することに成功。第二弾ではひき続き、探索・調査のための支援を募集している。すでに目標金額には到達しているが、継続的な調査のためには、まだまだ支援が必要とのこと。 杉本博司が誘うロマンあふれる宝探しの旅へ、あなたも出かけてみませんか。
クラウドファンディング「Makuake」
杉本博司による「安土城図屏風」バチカン探索プロジェクト
支援可能期間/3月24日(日)まで
支援コース/3000円コースから
URL/www.makuake.com/project/sugimotohiroshi2/
杉本博司の集大成「江之浦測候所」とは
Text : Manami Abe