“霧のアート”中谷芙二子展 水戸芸術館にて開催 | Numero TOKYO
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“霧のアート”中谷芙二子展 水戸芸術館にて開催

“霧のアーティスト”として世界的に知られる中谷芙二子の個展が開催される。茨城県水戸市の水戸芸術館にて、2019年1月20日(日)まで開催。

『ロンドン・フォグ』 霧パフォーマンス,  #03779, 2017(参考図版)BMW Tate Live Exhibition: Ten Days Six Nights(テート・モダン/ロンドン)展示風景より コラボレーション:田中泯(ダンス)、高谷史郎(照明)、坂本龍一(音楽) 撮影:越田乃梨子
『ロンドン・フォグ』 霧パフォーマンス,  #03779, 2017(参考図版)BMW Tate Live Exhibition: Ten Days Six Nights(テート・モダン/ロンドン)展示風景より コラボレーション:田中泯(ダンス)、高谷史郎(照明)、坂本龍一(音楽) 撮影:越田乃梨子

昨年末から開催された展覧会では、銀座メゾンエルメス フォーラムの空間を霧で満たしたことで話題を呼んだ中谷芙二子。この10月には第30回高松宮殿下記念世界文化賞の彫刻部門を受賞するなど、世界的に注目される彼女の大規模な個展が水戸芸術館にて開催されている。この展覧会は「霧の抵抗」と名付けられ、彼女の活動がその時々の時代精神とともに紹介される。

『ペプシ館』 霧の彫刻, #47773, 1970 (参考図版)日本万国博覧会(EXPO 70)会場風景より 撮影:中谷芙二子
『ペプシ館』 霧の彫刻, #47773, 1970 (参考図版)日本万国博覧会(EXPO 70)会場風景より 撮影:中谷芙二子

見どころの一つは、屋内と屋外に展示される新たな二つの霧の彫刻。一つは磯崎新が設計した水戸芸術館の広場の噴水を舞台に繰り広げられるパフォーマンスであり、もう一つは屋内で映像を投影する霧のインスタレーションだ。

『オパール・ループ/雲』フォグスクリーン・インスタレーション, #74490, 2002(参考図版)「E.A.T.─芸術と技術の実験」(NTTインターコミュニケーション・センター[ICC])展示風景より コラボレーション:トリシャ・ブラウン(コレオグラフィ) 撮影:西川浩史
『オパール・ループ/雲』フォグスクリーン・インスタレーション, #74490, 2002(参考図版)「E.A.T.─芸術と技術の実験」(NTTインターコミュニケーション・センター[ICC])展示風景より コラボレーション:トリシャ・ブラウン(コレオグラフィ) 撮影:西川浩史

さらに魅力的な関連企画も多数開催予定。現在まで中谷芙二子論を発表してきたアーティストの岡﨑乾二郎による、中谷の作品の魅力とその可能性をめぐるトークセッションも開催される。
常に時代と向き合いながら作品を発表してきた中谷芙二子。めくるめく“霧のアート”体験のために、水戸芸術館へと足を運ぶ意義は大きいはずだ。

「霧の抵抗 中谷芙二子」

会期/2018年10月27日(土)~ 2019年1月20日(日)
会場/ 水戸芸術館 現代美術ギャラリー、広場
住所/茨城県水戸市五軒町1-6-8
入場料/一般900円、団体(20名以上)700円
高校生以下・70歳以上・障害者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は無料
時間/9:30~18:00(入場時間は17:30まで)
TEL/029-227-8111
URL/www.arttowermito.or.jp/gallery/gallery02.html?id=502

Text : Ryoji Sugawara

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